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2012年11月23日金曜日

神奈川県内科医学会秋季学術大会 認知症疾患への対応について 診療および病診連携の立場から 吉井文均先生

患者の声、家族の声
患者の家族が病気のことを誤解している
65歳以上3000万人 4分の1が65歳以上
認知症300万人超えた。10に一人が認知
最近急速に認知増えた
日本だけでなく世界的傾向である
厚労省 オレンジプラン
1早期診断早期対応が大事
2いい薬がまだ少ないので病診連携が大事 ケアパスをつくる
3地域で医療的介護的サービスをすすめる
4若年性認知への対応
東海大学認知症医療センター 北里 久里浜 3つ
以前の病気の研究から
早期診断早期治療 専門医との連携 医療と福祉の連携
東海大学 ものわすれ外来
電話など医療相談 多い
認知 連携を ケアパスをつくろう
今年4月
神奈川県認知症対策推進協議会できた
医師 看護し 薬剤師 行政など参画
ノート形式のケアパス 書き込みノート いろんな人が書き込めるスタイル 患者自身が持ち運んでいろんなところで見せる
地域でささえる
初期集中支援チーム 5年かけてつくっていく
若年性認知 増えている 45歳超えてから急速に増える
10万あたり100人いる 見逃されている
若年性 進行早く 重傷者多い
支援のシステムまだ整備されていない
子供小さい 住宅ローン支払い中
協議会でもとりあげ 疫学的調査からはじめていく
認知への家族の対応 しかりつけはよくない
アルツ多い 血管性20-30パー DLBはパーキンソンにている
アルツで大事
51歳 嫉妬妄想 記憶の低下 意欲低下 3兆候
病理 2つ特徴 アミロイド老人反 神経原線維変化
異常な蛋白の蓄積
症状が始まる20-30年前から起こっている
早期診断が大事
初期症状 ものわすれ
MCI 軽度認知障害
記憶の障害のみ
正常の加齢か病気なのか
この段階から治療を開始したい
ものわすれヵらアルツ 年間30パー線と
記憶の検査
長谷川式 3つの言葉 想起
3つじゃ足りない7つの言葉の想起
ヒントを与えて繰り返しても想起が増えない
頭頂葉の障害では立体認識が悪くなるので
狐の手を前後に並べることができない
異常な蛋白を画像として見つける技術もできるようになった
アミロイド
バイオマーカーの研究 タウ蛋白 Aβ の測定
日常診療の中で
早期診断の方向へ
治療
中核症状 周辺症状
BPSDを出さないための治療がだいじ
中核症状を悪くしない治療
脳内アセチルコリンの低下を防ぐ働きをよくする
アセチルコリンエステラーゼ阻害薬
ドネペジル ガランタミン リバスチクミン
メマンチン 初期の適応はないが、症状が進んだ段階で使う
NMDA受容体拮抗 神経毒性に関係する受容体
アセチルコリンエステラーゼ阻害薬と併用することが多い
併用によってよい効果が期待できる
神経細胞の変性を抑制する働きがあるので、初期から使ってもよいかもしれない 将来位置づけが変わるかもしれない
認知機能の評価をすること
ADASJcog 点数が高いほど悪い
メマンチンは周辺症状 としての 行動障害 攻撃性 を抑える
アセチルコリンエステラーゼの最大用量に達する前から併用するのもよい 用量設定は症例ごとに考える 高齢者ではめまいふらつきが出やすいので注意すること
今後アミロイドベータを取り除く薬もできてきている
先制医療の方向に医療が変化してきている
非薬物療法
運動療法 家族との関係性 
糖尿 高血圧 コレステロール きちんと治療
禁煙 適量のアルコール 運動療法は有用である
運動の細胞に対する効果もわかってきた
運動は外に出て太陽にあたることが大事
メラトニンの産生により生活のリズムが整うことで脳の活性化に役立つ
音楽療法でも集団で体を積極的に動かすことが重要
ケアの仕方でよくもなるし、悪くもなる
若年性認知症クリスチーンブライデンさんの例を
ADLを維持できているのは
ビデオで示し周囲の人々の接し方の大事さを強調した
患者さんへの治療だけでなく患者さんの家族に対しての治療も重要である
何ができないか、よりまだ何ができるかに目を向けて
残っている機能を生かし社会に還元することが大事である。

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