ページ

2019年5月31日金曜日

本体事業講演会一覧表 2019.05.31


本体事業講演会一覧表 最近14年間+2年先 ( )内は地区



新春学術講演会
集談会開催地
総会時学術講演会
臨床医学研修講座
秋季
2021/R3

(3)

横市(1)
なし
2020/R2
認知症対策委員会
在宅医療委員会
ベイシェラトンH&T
116
川崎市内科医会(2
川崎市医師会館
37

東海(4
なし
2019/R1
心臓血管病対策委員会
禁煙推進
ベイシェラトンH&T
1
17
横浜(1
ベイシェラトンH&T
32
「渋滞学」 西成活裕
「インターネットやマスコミの情報に惑わされる患者にどう対処するか?」
メディカルコミュニケーション委員会
神奈川県総合医療会館
5月18日
北里(5
小田急センチュリーホテル相模大野
921
なし
2018/H30
高血圧・腎疾患
糖尿病対策
1/18
なし
日臨学会に統合
会議のみ
神奈川県総合医療会館 
5/26
なし
4大学合同開催で日臨学会に統合)
32回日本臨床内科医学会
パシフィコ横浜
/1617
2017/H29
医薬品評価検討
肝炎対策1/19
海老名(52/18 CKDに克つための血圧管理とは・田村功一 環境(公害)と医学~医師の観察の重要性~・葛原茂樹
 ベイシェラトンH&T 5/20
聖マリ(29/2
なし
2016/H28
禁煙・分煙推進
呼吸器疾患対策
小田原(4
高齢認知症とうつ病・中村祐     
地域の医療提供体制・高橋泰    
ベイシェラトンH&T 5/21
横市(110/15
市大センター病院
なし
2015/H27
糖尿病対策 横須賀(3 医学史・酒井シヅ 東海(410/31 なし
2014/H26
高血圧・腎疾患 川崎(2 遺伝子・和泉俊一郎 北里(5) 11/1 なし
2013/H25
肝炎対策 横浜(1 iPS細胞・中畑龍俊 聖マリ(2) 9/21 なし
2012/H24
呼吸器疾患対策 厚木(5 医事紛争・平沼高昭 横市(110/20 川崎(2
2011/H23
糖尿病 厚木(4 腎不全・木村健二郎 東海(4) 9/10 横須賀(3
2010/H22
糖尿病 湘南国際村(3 糖尿病・山田祐一郎 北里(5) 9/18 藤沢(4
2009/H21
糖尿・腎臓 川崎(2 医療行政・行天良雄 聖マリ(2) 9/27 横浜(1
2008/H20
亜鉛 横浜(1 糖尿脂質・肝炎 横市(1) 9/28 横浜(1
2007/H19
胃と大腸 大和(5 医療行政・眼科・メタボ 東海(4) 9/30 横浜(1
2006/H18




糖尿病・医学教育 北里(5) 10/1 横浜(1

総務企画部会 学術活動について 2019.06.10

( )学術活動について
( -1)定時総会時学術講演会の反省と次回の企画
令和元年5月18日(土)神奈川県総合医療会館大講堂にて
講演1「インターネットやマスコミの情報に惑わされる患者さんにどう対処するか?」
メディカルコミュニケーション委員会 委員長 松澤陽子 先生
講演2「渋滞学」
東京大学先端科学技術研究センター数理創発システム分野 西成活裕 教授
次回令和2年の定時総会の日程と会場、定時総会時学術講演会の企画(講演内容と講師)について考え始めること(共催メーカー募るか否かも含めて)
( -2)第43回臨床医学研修講座の企画
令和元年9月21日(土)小田急センチュリーホテル相模大野 担当 北里大学と第5地区
企画についてわかっていることがあれば確認する
( -3)令和2年新春学術講演会の企画
令和2年1月16日(木)、会場は横浜ベイシェラトンH&T
担当 認知症対策委員会と在宅医療委員会、 共催 第一三共製薬
在宅医療委員会の講演は横須賀市医師会の千場純先生に講師を依頼済み。
( -4)第82回集談会の企画
第82回集談会(川崎市内科医会担当)は
令和2年3月7日(土)川崎市医師会館にて開催予定
企画についてわかっていることがあれば確認する

2019年5月27日月曜日

情報広報部会申し送り 2019.05.27

情報広報部会申し送り(宮島真之部会長2019.05.27)

  1. Web会議関係
日臨内でも使用されている、EAKSシステムを使用している
EAKSシステムの使用方法については 
ミュートス 泉澤敏朗(いずみさわとしろう)様が担当、サポートが受けられる
連絡先 : 080-9476-3218
現在メディカルコミュニケーション委員会ではZOOMというシステムを使用してWeb会議が運用されているが、簡便な印象あり。ただし、費用が発生する。
  1. 神内医ニュース関係(印刷会社:シュープリント)
1月、7月の年2回発行予定
これに対して編集会議を1月発行分は10月、7月発行分は3月に予定
検討事項
  1. 連載シリーズ歴史(正山先生)、感染症(大利先生)、在宅(久保田先生)に依頼しているが、今後も継続するか、新連載を計画するか
  2. 各テーマの変更の必要性について検討
  3. 巻頭言は副会長が担当することになっていたが、会長交代のためこのまま継続するか新会長に要確認
  4. 問題発生
    1. 「会員の声」と「総会表彰受賞者の声」が誤って掲載された件
    2. 巻頭言の写真の取り違えの件
立て続けに発生しているため、校正にさらなる注力が必要
上記に件に関してはお詫びの電話、謝罪の記事を追加し、とじ込みで入れた。
 神内医ニュースの大幅な遅れがあり、1回発行をスキップしたことがある。事務局との連携、印刷会社への働きかけが必要
5)県内科医学会ホームページに掲載を検討
  1. 神奈川県内科医学会会報関係(印刷会社:中和印刷)
10月に年1回発行予定
編集会議を6月に予定
検討事項
  1. テーマの検討
  2. 巻頭言は会長が担当していたが、このまま継続するか新会長に要確認
  3. 会報についてもホームページに掲載を検討
  1. 神奈川県内科医学会紹介リーフレット関係(シュープリント)
2年ごとに新しいものを作成。最後は201710月リーフレット作成しており、変更がなければ2019年度には新たなものを作成する。
内容は学術部会事業委員会委員長に統一した形の内容を依頼する
新たに作成したリーフレットをホームページに掲載し、いつでも印刷可能な状況にしておく検討が必要です
  1. ホームページ(HP)関係
平成301012HPについて意見交換を行った。
HPの内容、クローズドな情報の問題、講演会の動画を載せること、アイディアを出し合って利用するなどの意見が出されたが、今後、早急に結論を出さずに議論を重ねてゆく必要がある
現在、岡先生が管理を担当。今後HPの重要性が増すと思われるので、専門の業者選定、HP運営委員会の立ち上げなどを行い、本格的な再検討が必要

バナー広告について、平成30215日幹事会で提案のあったバナー広告掲載の細則については今後総務企画部会で検討される予定となっていたが、その後特別な動きはなく、確認が必要
  1. 各種文章のPDF化関係
上述の神内医ニュース、神奈川県内科医学会会報、リーフレットをPDF化し、HPに掲載
特に神内医ニュース、神奈川県内科医学会会報については、初回から掲載が望ましい。
事務局、印刷会社に原本がない場合には会員に協力を仰ぐことも考慮
会則、細則、各種申請書類、その他をHPに掲載
  1. メーリングリストの維持管理について
この点については、特に手を付けていない状況。
今後必要があれば検討することになると思われる。

2019年5月26日日曜日

神内ニュース81号 委員会報告 肝・消化器疾患対策委員会

神内ニュース81号 委員会報告 肝・消化器疾患対策委員会 委員長 岡 正直

(1)第1回「知の羅針盤」講演会
平成31年3月23日(土)15:00~18:00に関内新井ホールにて第1回めの「知の羅針盤」講演会が開催され、肝・消化器疾患対策委員会が担当しました。「知の羅針盤」についての詳細はウェブサイト(http://kanagawamed.org/compass/)を参照してください。テーマは「180分でわかる、肝疾患の現状と課題、そして対処法」です。
 講演1「消化器領域の治療に関わる保険の知識」
    演者 永井 一毅 (神奈川県内科医学会)
 講演2「生活習慣と肝機能障害 : こんな肝障害に注意」
    演者 永井 一毅 (神奈川県内科医学会)
 講演3「産業領域における健康管理の問題点 : 肝機能障害への対応は十分か?」
    演者 今井 鉄平 先生(OHサポート)
 講演4「神奈川県での地域連携と肝疾患患者の抽出について」
    演者 斉藤 聡 先生 (横浜市立大学)
 講演5「トランプ時代のMBA的NAFLD/NASH診療2020 ~ガイドラインからパイプラインまで~」
    演者 角田 圭雄 先生 (愛知医科大学)
 製薬メーカー主催の講演会では聞けないような興味深い内容が多く盛り込まれていたと思います。また、今回の開催には費用面でも横浜市立大学のご協力を頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。
(2)肝臓病を考える病診連携の会~肝がん撲滅を目指して~
 第29回が令和元年6月8日(土)16:00~18:00に平塚プレジール6階「大山」にて開催されました。
 開会 たらお内科・消化器科 院長 多羅尾和郎 先生
一般講演
 「当院における肝細胞癌長期生存例の治療経験」
  藤沢市民病院 消化器内科 濱田潤 先生
 「TACE・焼灼療法における新規デバイスの導入事例と治療法選択について」
  平塚市民病院 放射線診断科部長 屋代英樹 先生
特別講演
 「C型慢性肝炎の最新治療」
  東海大学名誉教授、AOI七沢リハビリテーション病院副院長 峯 徹哉 先生
 閉会 宮本内科消化器科クリニック院長 宮本京 先生
 第30回は令和元年11月9日(土)にユニコムプラザさがみはら(相模大野駅北口、Bono相模大野サウスモール3F)にて開催予定です。多くの先生方のご参加をお願いいたします。
(3)書籍「これだけは知っておきたい肝臓病の知識」
 神奈川県内科医学会創立50周年記念としての平成30年8月に発刊した書籍「これだけは知っておきたい肝臓病の知識」は、第32回日本臨床内科医学会のパシフィコ横浜の会場で販売され、好評を得ました。その後、定価3,220円(税込)を会員限定特別価格2,000円(税込)にて販売続行中です。日常診療でよく遭遇する肝疾患について、肝・消化器疾患対策委員会の委員の分担執筆により、肝臓病を専門としない先生方にもわかりやすく説明した、これだけは手に入れておきたい一冊です。
(4)肝疾患抽出事業
 長年にわたり継続され、肝疾患の拾い上げと治療への橋渡しの成果を挙げてきた、「横浜内科学会肝疾患抽出事業」の対象を職域に広げながらさらに推進していきます。

神内医ニュース81号 学会の動き

学会の動き(神内医ニュース81号) 総務部会長 岡 正直

 神奈川県内科医学会総務企画部会が企画担当している講演会は、定時総会時学術講演会、臨床医学研修講座、新春学術講演会そして集談会の4つです。
【平成31年新春学術講演会報告】
 平成31年新春学術講演会は平成31年1月17日(木)19:00~横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ5F「日輪」にて禁煙推進委員会と心臓血管病対策委員会の担当で開催されました。宮川政昭会長の開会の挨拶のあと2つの講演が行われました。その内容を簡単に紹介いたします。
講演1「内科医が知るべき禁煙医療」
座長:神奈川県内科医学会禁煙推進委員会 委員 山田峰彦
演者:神奈川県内科医学会禁煙推進委員会 委員長 長谷 章
 日本の成人の主たる死因は高血圧と喫煙によるものである。平成16年に当委員会は「禁煙分煙推進委員会」として発足した。「禁煙指導マニュアル」「禁煙医療のための基礎知識」といった書籍を刊行し、神奈川新聞社とのセミナーの企画、平成19年に神奈川県知事に要望書を提出し、平成20年に全国に先駆けて神奈川県で受動喫煙防止条例の制定を実現した。今後、我が国でのオリンピック開催に向け、名称を「禁煙推進委員会」と改め、禁煙推進活動を全国に広げて行きたいと考えている。
 実は喫煙者の6~7割はタバコを止めたいと思っている。喫煙者は10年短命で、病気や障害で苦しむ期間は5年長い。喫煙は「ニコチン依存症」という病気であり、積極的な治療対象なのである。ニコチン依存には身体的依存と心理的依存がある。神経伝達物質の欠乏と認知の歪みを伴うことはうつ病に類似している。その治療法として、ニコチンパッチやニコチンガムを用いるニコチン置換療法やバレニクリン内服療法がある。これらと同時に動機づけ面接法を併せて行うことが有用である。副作用としての悪心嘔吐には漢方薬の「抑肝散陳皮半夏」が有効である。
 最近煙の出ない加熱式タバコが登場し、タバコ産業によって健康被害が少ないかのようなキャンペーンがなされているが、その根拠は希薄と言わざるを得ない。現状は、タバコ産業が加熱式タバコの有害性についてのデータ集めを、日本人をモルモットにして行っていると考えられる。加熱式タバコと言えども、有害物質を周囲に拡散させることは明らかであり、受動喫煙の観点から、公共の場で吸うことが許されないことは言うまでもない。
講演2「最新の心不全治療」
座長:神奈川県内科医学会心臓血管病対策委員会 委員長 國島友之
演者:日本医科大学武蔵小杉病院 内科・循環器内科 教授 佐藤直樹 先生
 超高齢社会を迎え、心不全患者数は急増している一方、心不全という病気の認知はあまり進んでいない。平成30年に改訂された心不全診療ガイドラインにおけるポイントは以下の通りである。(1)心不全の定義を明確化し、一般向けの定義も記載した(2)心不全とそのリスクの進展のステージと治療目標を記載した(3)心不全を、左室駆出率(LVEF)が低下した心不全(heart failure with reduced ejection fraction:HFrEF)と LVEFが保たれた心不全(HF with preserved EF;:HFpEF)に加え、LVEF40~49%をHF with mid-range EF(HFmrEF)に分類して記載し、HFpEF improved(または HF with recovered EF)についても記載した(4)心不全診断アルゴリズムを作成した(5)心不全進展のステージをふまえ心不全予防の項を設定した(6)心不全治療アルゴリズムを作成した(7)併存症の病態と治療の記載を充実させた(8)急性心不全の治療において時間経過と病態をふまえたフローチャートを作成した(9)重症心不全における補助人工心臓治療のアルゴリズムを作成した(10)緩和ケアの記載を充実させた。
 急性心不全の診療においては時間軸を念頭に初期対応を行うことが重要である。特にうっ血の評価がポイントである。なぜなら、うっ血により多臓器障害が進行するからである。3つのタイプ別に心不全治療を示す。
 呼吸困難を主とした「肺水腫」心不全では、低酸素状態となっているためBiPAP(Bilevel Positive Airway Pressure)を早く行うこと。また収縮期血圧110以上なら硝酸薬スプレーも有効である。全身うっ滞を主とした「むくみ」心不全では、利尿薬(フロセミド)の早い投与がよい。水利尿作用のあるトルバプタンの早い段階での併用も望ましい。低心拍出を主とした「だるさ」心不全では、強心薬(ドブタミン)を早く投与することである。
 心不全の緩和治療が癌の場合と異なる点は、心不全に対する治療自体が緩和ケアにつながることである。緩和ケアは終末期から始まるものではなく心不全が症候性となった早期の段階からAdvance Care Planning(ACP)を実施し、また多職種チームによる患者の身体的、心理的、精神的なニーズを頻回に評価することが重要である。
 講演終了後、武田浩副会長の閉会の挨拶があり、別室で情報交換会が行われました。
【第81回集談会報告】
 第81回集談会は平成31年3月2日(土)17:00~横浜ベイシェラトンホテル&タワーズにて第1地区横浜内科学会の担当で開催されました。講演会は17:00~20:00、5階 日輪ⅡⅢにて、第1地区以外の4地区からと横浜内科学会の7分科会から計11演題が発表されました。演者(敬称略)と演題をご紹介します。
呼吸器 浅岡雅人(神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科)
「当院で経験した過敏性肺炎の2症例(亜急性例・慢性例)」
消化器 小川祐二(横浜市立大学医学部 肝胆膵消化器病学教室)
「NAFLD/NASH 最新の知見について」
循環器 杉山 肇(いきいき杉山クリニック)
「BNPにて心不全を診断するコツについての考察」
糖尿病 石川 雅(いしかわ内科クリニック)
「インクレチンの最近の話題(GLP-1受容体作動薬を中心に)」
神経 山田人志(横浜神経内科・内科クリニック)
「パーキンソン病の認知機能障害と血中ホモシステインとの関連」
腎高血圧 春原須美玲(横浜市立大学医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学)
「原発性アルドステロン症における24時間自由行動下血圧測定を含めた臨床的特徴の検討」
総合診療 長谷川 修(横浜市立大学 名誉教授)
「神経も忘れないで・・・糖尿病神経障害の評価とその意義」
第2地区 國島友之(国島医院・川崎市医師会)
「ASOに関するアンケート結果について」
第3地区 岩澤孝昌(横須賀市立うわまち病院)
「当院における慢性心不全患者のアドバンスケアプランニングの取り組み」
第4地区 古木隆元(秦野駅南口診療所・秦野伊勢原医師会)
「慢性腎臓病合併2型糖尿病症例におけるSGLT2阻害薬投与の影響(後ろ向き研究)SGLT2阻害薬に併用した降圧薬の腎機能に及ぼす影響の検討」
第5地区 金森 晃(かなもり内科・相模原市医師会)
「75歳以上高齢糖尿病患者の運動習慣と握力変化との関連性」
 発表終了後、別室(4階 浜風)にて懇親会が持たれました。


【令和元年度定時総会・定時総会時学術講演会報告】
令和元年度定時総会・定時総会時学術講演会は令和元年5月18日(土)に神奈川県総合医療会館7階大講堂にて開催されました。 定時総会に先立って評議員会が同じ会場で午後4時から行われました。岡幹事の司会のもと、山本副会長の開会挨拶に続いて宮川会長の挨拶があり、第4地区の原芳邦先生が議長に選出されました。第1号議案「平成30年度事業報告承認の件」第2号議案「平成30年度決算承認の件」第3号議案「令和元年度事業計画(案)承認の件」第4号議案「令和元年度予算(案)承認の件」第5号議案「役員改選の件」第6号議案「会則改正の件」第7号議案「その他の件」は全て原案の通り可決承認されました。武田副会長の閉会挨拶にて評議員会は終了しました。
 午後4時15分より、定時総会が永井幹事の司会のもと行われました。出川副会長の開会挨拶につづいて物故会員の黙祷があり、宮川会長の挨拶のあと議長に宮川会長が選出されました。評議員会議長の原先生より評議員会の報告を頂いた後、第1号から第7号議案すべてが原案の通り可決承認されました。第5号議案の可決承認に伴い、金森晃先生が新しく神奈川県内科医学会会長となり、就任のご挨拶を頂きました。
 表彰式に移り、感謝状ならびに表彰状の贈呈式が行われました。感謝状は第81回集談会の開催にご尽力いただいた横浜内科学会会長 小野容明先生に、神奈川県内科医学会表彰は第1地区:松澤陽子先生、第2地区:洪基哲先生、第3地区:矢島眞文先生、第4地区:中村尚夫先生、日比謙一先生、林勉先生、第5地区:吉崎明彦先生、伊藤俊先生、山川宙先生に贈呈されました。第81回集談会優秀演題表彰は横浜神経内科・内科クリニックの山田人志先生とかなもり内科・相模原市内科医会の金森晃先生のお二人に贈呈されました。
 最後の事業委員会報告は紙上説明とし質疑応答もありませんでした。小野副会長の閉会挨拶により定時総会は終了しました。
 午後5時20分より同じ会場で松葉幹事の司会のもとに定時総会時学術講演会が行われました。武田副会長の開会挨拶のあと、小野副会長が座長をつとめ講演1「インターネットやマスコミの情報に惑わされる患者さんにどう対処するか?」を神奈川県内科医学会メディカルコミニュケーション委員会委員長 松澤陽子先生にご講演いただきました。ご講演の内容を簡単に紹介いたします。
 『メディカルコミニュケーション委員会(MC委)は精神腫瘍学、高齢者医療、生活習慣病の3つを中心に活動している。
 現代日本人が健康や医療について調べる際、70~80%はインターネット検索サイトを、8~10%はインターネット質問サイトを利用しており、2014年の糖尿病患者の代替療法の情報源についての調査でも、テレビや新聞雑誌の比重が大きいことが示されている。
 今回、MC委では2019年3月~4月に会員に対してアンケートを実施し、マスコミやネットによる信用できない医療情報を信じている患者に対して会員がどのように対処しているかを調査した。配布数223、回答47、回収率21.1%であった。対処の仕方については、これが正解というものはなく、さまざま対処法を集約して「智恵袋」を作ろうと考えた。患者の意見に対して、否定的な対処や、逆にそのまま受け入れる(受け流す)肯定的な対処もあった。また、この機会をとらえて「なぜ、そのような情報に惑わされるようになったのか?」という原因を掘り下げることによって、医師・患者間の信頼関係を深めようとする対処法も興味深く思われた。
 玉石混交、悪意や誤解、利益誘導やフェイクニュースを含め、日々過剰な情報があふれる現代社会の中で、信頼に足る医学情報源を知り、患者に紹介できることが臨床内科医に期待されている。情報源の一つとして国立栄養研究所のサイト「健康食品の安全性・有効性情報」(https://hfnet.nibiohn.go.jp/)を紹介したい。その他、各学会や大学病院・専門病院のインターネットサイト、日本臨床内科医会や製薬会社のパンフレットなどもよいと思われる。
 健康情報を入手し理解し評価して活用するための能力を「ヘルスリテラシー」という。まずは医師自身のヘルスリテラシーを高め、さらにヘルスリテラシーをわかりやすく説明する能力も高めることである。ここに患者の想いを聴く姿勢が合わさることにより、医師と患者の信頼関係が深まり、患者のヘルスリテラシーの向上が達成されるものと考えている。』
 続いて金森副会長が座長をつとめ講演2「渋滞のサイエンス~渋滞学とは何か~」を東京大学先端科学技術研究センター数理創発システム分野教授 西成活裕先生にご講演いただきました。ご講演の内容を簡単に紹介いたします。
 『来年2020年は東京オリンピックで人の混雑が予想され、目下いかに人を誘導するか検討中である。ネットショッピングの普及に伴い、物流が危機的
な状態となっており、その効率化は待ったなしである。また、近年体内の蛋白質の渋滞が癌や神経変性疾患などの発症に関与していることが分かってきた。
 渋滞の研究は100年前の電話交換の渋滞に端を発した「待ち行列理論」によるものが主流であったが、近年排除体積効果を考慮した「セルオートマトン(CA)」を応用することにより新たな展開が開けてきた。CAとは、格子状のセルと単純な規則による離散的計算モデルである。非常に単純化されたモデルであるが、生命現象、結晶の成長、乱流といった複雑な自然現象をよく説明することができる。
 「渋滞」を科学的に定義するために必要な要素は流量と速度と密度の3つである。密度は「密度=流量÷速度」によって求められる。高速道路上の自動車を例に、道路に設置されたセンサーより得られたデータをもとに流量を縦軸に密度を横軸にグラフを描くと(図1)のようになる。密度が低いうちは、密度が増すにつれ流量が増えていくが、ある臨界点を境に密度が増すにつれ流量が減っていくことが分かる。流量が頭打ちになり減少に転じたあとの状態が「渋滞」であり、「渋滞」の定義である。液体である水が、臨界点の摂氏零度を下回ると固体の氷に変わるように「相転移」が起こったと考えら
れる。高速道路上の自動車の場合、臨界点となる密度は「1000メートル内に25台」となる。人間の雑踏の場合は「1平方メートル内に2人」で混雑となる。 興味深いことに、昆虫のアリの行列には渋滞が存在しないことが知られている。進化の過程の中で、渋滞を起こす非効率なアリは淘汰され絶滅したのではないだろうか。アリの行列を観察すると、渋滞の臨界点となる密度の距離以内に詰めようとする個体がいないことが分かる。このことから渋滞を解消するためのヒントが得られるという。自動車の場合、渋滞の起こり始めた車列の途中に、あえて十分な車間距離を維持し続ける「渋滞吸収車」を何台か混ぜて走らせることにより、初期の渋滞であれば消してしまえることが、大規模な実験により証明できた。しかし、愚かな人間は車間距離が空くとすぐ間に割り込もうとするため、なかなかうまくいかないことが多いが、近い将来自動運転が一般化すれば渋滞の発生は無くなる可能性が高いと思われる。
 その他、混乱しない自動車や人の合流の仕方、結果的に早く行ける車線の選び方、非常口からの最も早い全員の脱出を可能にする設計、行列の混雑を消す音楽のテンポ、空港の入国審査を早く終わらせるための行列の設計など話題は尽きないが、最後に真核生物の細胞内で物質を運搬するモーター蛋白であるキネシンに関する研究を紹介したい。(図2)キネシンは主にATPを加水分解しながら微小管に沿って運動する性質を持ち、細胞分裂や細胞内物質輸送に重要な働きをしていることが分かってきた。微小管を高速道路に、キネシンを自動車に当てはめて考えれば、ATP濃度が高い場合やキネシンの量が多い場合、キネシンの渋滞が発生することが予想される。この渋滞している部分と自由に運動している部分との境界を、実験により実際に観察することができた。キネシンの渋滞を解消することにより、多くの難病の治療につなげていきたいと考えている。』
 出川副会長の閉会挨拶で定時総会時学術講演会を終了しました。
 場所を近隣の横浜伊勢佐木町ワシントンホテルの2階「アクアマリン」に移し情報交換会が行われました。


【おわりに】
 平成27年度から平成30年度までお世話になりました宮川政昭会長に代わり、令和元年度より金森晃新会長が就任され神奈川県内科医学会の新体制が始まりました。総務企画部会の前身である「学術1部会」を平成23年度より前任の伊藤正吾先生より引き継ぎ、平成27年度より宮川会長による新体制に伴い「学術1部会」と「総務部会」が合流し「総務企画部会」となって以降も総務企画部会長を務めてまいりましたが、宮川会長のご退任と時を同じくして平成30年度を最後に部会長の役を終えることにいたしました。近年、講演会の開催に製薬メーカーの共催が得にくくなり、関係者のご苦労は大変なものとなっておりますが、長い歴史のある本体事業に新たな変更や発展を加えつつ、会のさらなる発展を祈念したいと思います。新しく始まった「知の羅針盤」事業の継続・発展も見守ってまいりたいと存じます。皆様には長い間大変お世話になり誠にありがとうございました。

2019年5月25日土曜日

定時総会時学術講演会 講演2 2019.05.18


渋滞のサイエンス~渋滞学とは何か~
東京大学先端科学技術研究センター教授 西成活裕

 来年2020年は東京オリンピックで人の混雑が予想され、目下いかに人を誘導するか検討中である。ネットショッピングの普及に伴い、物流が危機的な状態となっており、その効率化は待ったなしである。また、近年体内の蛋白質の渋滞が癌や神経変性疾患などの発症に関与していることが分かってきた。
 渋滞の研究は100年前の電話交換の渋滞に端を発した「待ち行列理論」によるものが主流であったが、近年排除体積効果を考慮した「セルオートマトン(CA)」を応用することにより新たな展開が開けてきた。CAとは、格子状のセルと単純な規則による離散的計算モデルである。非常に単純化されたモデルであるが、生命現象、結晶の成長、乱流といった複雑な自然現象をよく説明することができる。
 「渋滞」を科学的に定義するために必要な要素は流量と速度と密度の3つである。密度は「密度=流量÷速度」によって求められる。高速道路上の自動車を例に、道路に設置されたセンサーより得られたデータをもとに流量を縦軸に密度を横軸にグラフを描くと(図1)のようになる。密度が低いうちは、密度が増すにつれ流量が増えていくが、ある臨界点を境に密度が増すにつれ流量が減っていくことが分かる。流量が頭打ちになり減少に転じたあとの状態が「渋滞」であり、「渋滞」の定義である。液体である水が、臨界点の摂氏零度を下回ると固体の氷に変わるように「相転移」が起こったと考えられる。高速道路上の自動車の場合、臨界点となる密度は「1000メートル内に25台」となる。人間の雑踏の場合は「1平方メートル内に2人」で混雑となる。
 興味深いことに、昆虫のアリの行列には渋滞が存在しないことが知られている。進化の過程の中で、渋滞を起こす非効率なアリは淘汰され絶滅したのではないだろうか。アリの行列を観察すると、渋滞の臨界点となる密度の距離以内に詰めようとする個体がいないことが分かる。このことから渋滞を解消するためのヒントが得られるという。自動車の場合、渋滞の起こり始めた車列の途中に、あえて十分な車間距離を維持し続ける「渋滞吸収車」を何台か混ぜて走らせることにより、初期の渋滞であれば消してしまえることが、大規模な実験により証明できた。しかし、愚かな人間は車間距離が空くとすぐ間に割り込もうとするため、なかなかうまくいかないことが多いが、近い将来自動運転が一般化すれば渋滞の発生は無くなる可能性が高いと思われる。
 その他、混乱しない自動車や人の合流の仕方、結果的に早く行ける車線の選び方、非常口からの最も早い全員の脱出を可能にする設計、行列の混雑を消す音楽のテンポ、空港の入国審査を早く終わらせるための行列の設計など話題は尽きないが、最後に真核生物の細胞内で物質を運搬するモーター蛋白であるキネシンに関する

研究を紹介したい。(図2)キネシンは主にATPを加水分解しながら微小管に沿って運動する性質を持ち、細胞分裂や細胞内物質輸送に重要な働きをしていることが分かってきた。微小管を高速道路に、キネシンを自動車に当てはめて考えれば、ATP濃度が高い場合やキネシンの量が多い場合、キネシンの渋滞が発生することが予想される。この渋滞している部分と自由に運動している部分との境界を、実験により実際に観察することができた。キネシンの渋滞を解消することにより、多くの難病の治療につなげていきたいと考えている。

横浜市医師会災害医療研修会に参加して 2019.05.19

横浜市医師会災害医療研修会に参加して  岡 正直

 令和元年5月19日(日)午前8時30分から午後5時45分まで、横浜市医師会会議室(横浜市健康福祉総合センター6階)にて横浜市医師会災害医療研修会が開催されました。例年土曜日と日曜日の2日間で行われていたものを、今年から1日にまとめて行うようになったため、早朝から夕方までかかる長大な研修会となりました。42名の参加者のうち港南区を代表して業務調整員として鴻野事務長と災害医療アドバイザの岡の二人が参加しました。
 研修のインストラクタを担当したのは特定非営利活動法人「災害医療ACT研究所」の先生方でした。研究所のウェブサイト(http://www.dm-act.jp/)から引用した文章により紹介します。
 『「災害医療ACT研究所」は東日本大震災をはじめ、これまでの災害での経験を生かし、災害医療を学際的に研究し、人を育て、実働します。必要とされる医療の需要は災害の規模、種別、時間経過などによりダイナミックに変化するため、個々の災害の様相は一見異なります。しかしながら、あらゆる分野において需要と供給の不均衡が生じ、社会が混乱する中、大きな傷跡を残し、復旧復興に長い時間を要することは共通しています。
 我々はこれらの共通点をさまざまな視点から研究し、得られた知見からより良い策を提言します。また、研究結果をもとに、災害医療支援に役立つ人材を育て、人と人とを繋ぐ要を目指します。そして、災害時には人と人とのネットワークを通じ、専門家としての人材を派遣し実働します。』(引用おわり)
 横浜市医師会副会長 山崎具基先生の開会挨拶の後、横浜市医療局医療政策課課長 種子田太郎さまより「横浜市の災害医療体制」についての講演をお聞きした後、42名の参加者は7つの小グループに分かれ、災害医療ACT研究所理事長 森野一真先生より「研修の意義」についてのレクチャーを受け、実際の研修に入りました。テーマ別の各研修は冒頭に説明を聞いた後、小グループごとに実習を行い、最後にまとめの話を聞くという気の抜けない形式で行われました。
 最初のテーマは「災害被害想定確認」で、日本によく似た、仮想の「やあまと国」の沖合を震源とするマグニチュード8.5の地震が発生したとの想定のもと、震源に近い海沿いの「灰汁斗(あくと)県」の地図を囲んで、県内に50か所ある避難所へ、その場で提示された医療救護隊などの医療資源をどのように配分して向かわせるかの実践的な計画を立てました。各避難所の避難者の人数や、川にかかる橋が崩落している等の道路事情も考慮しなければなりません。
 休憩をはさんで次のテーマは「救護班調整・避難所評価演習」です。全国から集結した各救護班は構成員の編成や利用できる装備や滞在日数もそれぞれバラバラで、また各避難所の状況も個別に異なっており、極めて複雑なパズルのピースを組み合わせるような神経の衰弱する実習となりました。
 支給された崎陽軒弁当を昼食休憩にいただいて、午後の部に移りました。
 午後の最初のテーマは「チーム運営技術」で、「ヒモバシル」実習を行いました。「ヒモバシル」とは「ヒト」「モノ」「場所」「システム」「ルール」をどのようにつないで課題を解決するのかということであり、各グループにそれぞれ3つの課題「簡易トイレを調達してほしい」「福祉避難所を新設したい」「ノロウイルス感染が疑われる」から一つを割り当てられ、解決策を練りました。
 その後、総まとめとして、全員をABCの三つの災害対策本部に振り分けて、横浜市中区で大きな地震が発生、沿岸部は液状化し多くの建物が倒壊したとのリアルな状況設定のなかで、演習用にあらかじめ準備された携帯電話に様々な要請が次から次へと入るなか、できるだけ速やかに対策を立て、調整し、支援を要請する3時間弱に及ぶ実習に臨みました。臨場感のある緊迫した雰囲気が続き、次々と舞い込む難題に追いつけない対応を続ける中、脳味噌が次第に沸騰する感覚を味わいました。
 疲労困憊したところで実習が終了し、最後の反省会となりました。インストラクタの先生から、われわれの災害対策本部のチームはよく対応できていたとのご評価をいただき嬉しかったです。
 とても長かった研修会が終了し、医師会の建物から外に出ると、夕方の陽の光のなか、いつもと変わらない桜木町の街並みがそこにあることに大きな安堵を覚えながら帰途につきました。

2019年5月21日火曜日

定時総会時学術講演会 講演1 2019.05.18

「マスコミ・ネット情報に惑わされる患者にどう対処するか?」
神奈川県内科医学会 メディカルコミニュケーション委員会 委員長 松澤陽子

 メディカルコミニュケーション委員会(MC委)は精神腫瘍学、高齢者医療、生活習慣病の3つを中心に活動している。
 現代日本人が健康や医療について調べる際、70~80%はインターネット検索サイトを、8~10%はインターネット質問サイトを利用しており、2014年の糖尿病患者の代替療法の情報源についての調査でも、テレビや新聞雑誌の比重が大きいことが示されている。
 今回、MC委では2019年3月~4月に会員に対してアンケートを実施し、マスコミやネットによる信用できない医療情報を信じている患者に対して会員がどのように対処しているかを調査した。配布数223、回答47、回収率21.1%であった。対処の仕方については、これが正解というものはなく、さまざま対処法を集約して「智恵袋」を作ろうと考えた。患者の意見に対して、否定的な対処や、逆にそのまま受け入れる(受け流す)肯定的な対処もあった。また、この機会をとらえて「なぜ、そのような情報に惑わされるようになったのか?」という原因を掘り下げることによって、医師・患者間の信頼関係を深めようとする対処法も興味深く思われた。
 玉石混交、悪意や誤解、利益誘導やフェイクニュースを含め、日々過剰な情報があふれる現代社会の中で、信頼に足る医学情報源を知り、患者に紹介できることが臨床内科医に期待されている。情報源の一つとして国立栄養研究所のサイト「健康食品の安全性・有効性情報」(https://hfnet.nibiohn.go.jp/)を紹介したい。その他、各学会や大学病院・専門病院のインターネットサイト、日本臨床内科医会や製薬会社のパンフレットなどもよいと思われる。
 健康情報を入手し理解し評価して活用するための能力を「ヘルスリテラシー」という。まずは医師自身のヘルスリテラシーを高め、さらにヘルスリテラシーをわかりやすく説明する能力も高めることである。ここに患者の想いを聴く姿勢が合わさることにより、医師と患者の信頼関係が深まり、患者のヘルスリテラシーの向上が達成されるものと考えている。

2019年5月12日日曜日

神内ニュース81号 お知らせ

神内ニュース81号
お知らせ(第43回臨床医学研修講座)
 第43回臨床医学研修講座は令和元年9月21日(土)に、小田急ホテルセンチュリー相模大野(Tel042-767-1111)にて、北里大学と第5地区の担当で開催されます。

神内ニュース81号
お知らせ(令和2年新春学術講演会)
 令和2年新春学術講演会は令和2年1月16日(木)に、横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ(Tel045-411-1111)にて、認知症対策委員会と在宅医療委員会の担当で開催されます。

第9回情報システム事業部会議事録 2019.03.26

9回情報システム事業部会議事録

平成31326()午後730分 ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル30F
水野会長挨拶:
先の理事会でご承認いただき、次年度から日本医師会とも直結するweb会議システムを導入する
ことになりました。災害時にも役立つツールと期待しておりますので、引き続き、情報システム
事業部員の先生方のご協力をお願い致します。
議 題
1.平成30年度日本医師会医療情報システム協議会への参加報告
メインテーマ「明日の医療を彩るICT
開催日 平成3132日(土)、3日(日)
会場  文京シビックホール「大ホール」「スカイホール」
根上常任理事より、「オンライン診療の現状と将来展望」の講演を聴き、診療報酬の点数も
つき将来的にオンライン診療が普及していくという印象を持った旨報告された。
川田常任理事より、医療分野でのAI導入による診療支援には目を見張るものがあり、特に
内視鏡現場への応用では、食道がん、胃がんの拾い上げが98%可能というレベルにあり、
診断の補助ツールとして大いに期待できるとの報告がされた。
伊藤部員より「AIIoTで変わる社会と医療」と題して講演された、IoTの先駆けとなる
国産基本ソフト「TRON」を開発した坂村健先生(東洋大学情報連携学部長)の講演を聴き、
世界的にクラウド化が進んでいることが理解できた旨報告された。
武安副会長より、2日目は医師資格証を今後どのように普及させていくかなど、日医の戦略的な
話題が多かった旨報告された。
2.第10回横浜市ICTを活用した地域医療連携ネットワーク研究会への参加報告
平成31314日(木) 横浜市庁舎5階 関係機関執務室
武安副会長、根上常任理事、川田常任理事より、第10回横浜市ICTを活用した地域医療連携
ネットワーク研究会への参加報告があった。武安副会長より、昨年策定された横浜市独自のガイド
ラインは発想の転換が印象的で、今までのように「こうでなければいけない」というガイドライン
ではなく「これをしなければいい」という方向に国も含めて進んでいる旨補足された。
3. 横浜市ICTを活用した地域医療連携ネットワークセミナーへの参加報告
    平成31315日(金) 関内ホール 小ホール
武安副会長、根上常任理事、川田常任理事より、横浜市ICTを活用した地域医療連携ネット
ワークセミナーの参加報告があった。
補足として根上常任理事より、宮城県の地域医療連携システムが成功しているのは、東北大学
病院の電子カルテの情報がオープンでありバックアップシステムの機能もあるためと報告された。
また、済生会横浜市東部病院を中心とした地域ネットワークシステム「サルビアネット」が
運用開始される旨報告された。
(参考)横浜市医療局 ICTを活用した地域医療連携ネットワークガイドライン
http://www.city.yokohama.lg.jp/iryo/ict/guideline/
4.平成30年度 区医師会IT研修経費補助事業の申請状況について
根上常任理事より、今年度はWEB会議システムが新規導入されるため、必要なノートパソコン
WIFI等の機材購入費も補助対象とする旨説明があり、410日までに申請して欲しい旨
依頼された。
※web会議システム用のパソコン購入代等も対象とする旨、221日に各区へ通知済み
5.その他
次回開催予定
  令和元528日(火)午後730分~   会場:横浜市医師会大会議室
令和元年7月以降における情報システム事業部会の定例開催月
 年4回(7月、11月、1月、4月)開催