2010年10月14日木曜日

日本臨床内科医学会2010金沢 会員発表推薦演題より

「一般診療所における在宅胃ろう栄養患者64例の検討」を発表した小川滋彦先生は言う。「長期の在宅療養は決して不幸ではないのです。介護者である家族の強い熱意を感じることがあります」多くは食事もとれず寝たきりで認知症や意識障害のある患者を、多忙な外来診療をこなしつつ、長い場合は5年以上診つづけた開業医の言葉には重みがあった。小川先生のチームには管理栄養士も加わり、食事の工夫にも余念がない。「食事の工夫により経口摂取できる人もいることがわかりました」結果的には必要のなかった病院での胃ろう造設があることにも気づかされた。
「福井県におけるAED普及活動に福井県内科医会の果たした役割」は、平成19年に人口あたり全国1位のAED普及率達成という偉業だが、一般市民の手による除細動実施率は伸び悩んでいるという。市民への啓蒙活動にあたり、2つの重要なヒントが新井芳行先生より示された。ひとつは、大人だけでなく若い世代への教育である。中学高校の授業では生徒の反応がよく手ごたえを感じるという。ふたつめは、口をつける人工呼吸を伴う救命処置への抵抗感を除くため、人工呼吸なし心臓マッサージのみのプロトコル採用である。人工呼吸をしてもしなくても、10分までの短時間なら救命率に差はないという。