2011年9月12日月曜日

4)「C型慢性肝炎の最新診断・治療」消化器内科 峯 徹哉

4)「C型慢性肝炎の最新診断・治療」消化器内科 峯 徹哉
C型慢性肝炎からの肝癌の撲滅に対して、何故インターフェロン治療が必須なのか、その根拠を述べ、それに対する最新のC型慢性肝炎治療法についてお話する予定です。最近ではIL28Bやcore遺伝子の変異を調べインターフェロン治療の効きやすさを治療前に予測することができます。今後導入される治療法にはプロテアーゼインヒビターがあり、その治療効果および副作用について言及する予定です。最後にこれらのC型慢性肝炎の治療の展望についてもお話する予定です。

3)「パーキンソン病の新治療ガイドラインをめぐって」神経内科 吉井 文均

3)「パーキンソン病の新治療ガイドラインをめぐって」神経内科 吉井 文均
パーキンソン病治療ガイドラインは2002年に初版が発表された。その後9年が経ち、この間にドパミンアゴニストとしてプラミペキソールとロピニロールが、カテコールー0ーメチル基転移酵素(COMT)阻害薬としてエンタカポンが、新しい抗パーキンソン病治療薬としてゾニサミドの使用が可能になった。一方、ドパミンアゴニストの副作用として心臓弁膜症や突発的睡眠が注目され、その使用法については日本神経学会から「使用上の注意」も出された。近年、深部脳刺激療法(Deep Brain Stimulation:DBS)の長期的な効果も報告され、その有効性が広く認識されるようになってきた。また、睡眠・覚醒障害、うつ、アパシー、疲労、幻覚・妄想、認知症、自律神経症状などの非運動症状に対する治療の必要性も論議されるようになった。このような状況のなか、今年4月に9年ぶりに治療ガイドラインが改訂されたので、本講演では新ガイドラインの活用のポイントを提示しながら、パーキンソン病治療の最近の考え方について解説する。

2)「骨髄異形成症候群の診断と治療 最近の進歩」血液内科 安藤 潔

2)「骨髄異形成症候群の診断と治療 最近の進歩」血液内科 安藤 潔
骨髄異形成症候群(MDS)は汎血球減少を3系統の骨髄血液細胞の形態異常を主張する疾患で、高齢者で発生頻度が増加する。我が国でも国民の高齢化とともに増加傾向にある。日常診療の中でも高齢者の原因不明の貧血では、MDSを鑑別疾患として考慮することが重要である。一方、MDSに対する治療法は確立されたものがなく、依然として輸血などの保存的療法が中心であり、有効な治療法の開発が望まれている。最近国内でも使用することができるようになった5-アザシチジンは世界で初めて第Ⅲ相臨床試験で治療効果の認められた薬剤であり、今後MDSの治療薬として期待されている。さらに、レナリドマイドはMDSの一部の症例に有用性が認められている。本講演ではMDSの診断と治療について最近の動向を概説する。

1)「COPD(慢性閉塞性肺疾患)の現状と今後の対策」呼吸器内科 阿部 直

1)「COPD(慢性閉塞性肺疾患)の現状と今後の対策」呼吸器内科 阿部 直
COPDは可逆性の少ない進行性の気流制限を特徴とし、予防と治療が可能な疾患である。日本のCOPDの死亡率はこの30年間に約3倍に増加し、死因では第10位となった
。米国ではすでに死亡率が第4位となり、全世界では2020年に社会的経済的負担の面でCOPDが第5位の疾患となることが予想されている。日本におけるCOPDの有病率は70歳以上では17.4%と非常に高く、その90%が診断されていない。画像上は、胸部単純X線および胸部CTで気腫性病変が有意に認められる気腫型COPD(肺気腫病変有意型)と気腫性病変がないか微細に留まる非気腫型COPD(末梢気道病変有意型)に分けられる。治療と管理は、重度に応じて、危険因子の除去、複数の気管支拡張薬、ステロイドの吸入、在宅酸素療法が主体となる。COPDの発症、重症化の防止のためには、個人の禁煙のみでなく、社会全体のたばこ消費量を低減することが重要である。

神奈川県内科医学会第36回臨床医学研修講座

神奈川県内科医学会第36回臨床医学研修講座
担当 東海大学
2011年9月10日(土) 14:30- 平塚プレジールにて 共催 武田製薬

大学の進んだ医療を開業医が学ぶ機会を作る目的で始まった。

1)「COPD(慢性閉塞性肺疾患)の現状と今後の対策」呼吸器内科 阿部 直
2)「骨髄異形成症候群の診断と治療 最近の進歩」血液内科 安藤 潔
3)「パーキンソン病の新治療ガイドラインをめぐって」神経内科 吉井 文均
4)「C型慢性肝炎の最新診断・治療」消化器内科 峯 徹哉