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2011年9月12日月曜日

2)「骨髄異形成症候群の診断と治療 最近の進歩」血液内科 安藤 潔

2)「骨髄異形成症候群の診断と治療 最近の進歩」血液内科 安藤 潔
骨髄異形成症候群(MDS)は汎血球減少を3系統の骨髄血液細胞の形態異常を主張する疾患で、高齢者で発生頻度が増加する。我が国でも国民の高齢化とともに増加傾向にある。日常診療の中でも高齢者の原因不明の貧血では、MDSを鑑別疾患として考慮することが重要である。一方、MDSに対する治療法は確立されたものがなく、依然として輸血などの保存的療法が中心であり、有効な治療法の開発が望まれている。最近国内でも使用することができるようになった5-アザシチジンは世界で初めて第Ⅲ相臨床試験で治療効果の認められた薬剤であり、今後MDSの治療薬として期待されている。さらに、レナリドマイドはMDSの一部の症例に有用性が認められている。本講演ではMDSの診断と治療について最近の動向を概説する。

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