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2013年12月9日月曜日

日臨内ニュース 2014年1月1日号 関東甲信越・東京ブロック会議(神奈川県)報告

11月30日(土)ホテルキャメロットジャパン(担当 神奈川県)


 11月30日土曜日午後4時より、関東甲信越・東京ブロック会議が、神奈川県内科医学会(神内)の担当で横浜駅西口のホテルキャメロットジャパンにおいて開催された。日本臨床内科医会(日臨内)執行部から猿田会長、望月副会長、中副会長、山本常任理事、松本常任理事、清水常任理事、神津常任理事、菅原常任理事が出席。そして各県内科医会の会長および役員を加え総勢27名が参加した。
 神内の中会長の開会挨拶に続き、日臨内の猿田会長の挨拶があり、望月副会長より日臨内の現況報告が行われた。また社会保険部医療・介護保険担当清水常任理事より医療保険最新情報、日臨内活動報告、「患者紹介ビジネス」についての注意喚起があった。中副会長から学術部、会誌編集委員会、広報部についての報告に続いて、菅原常任理事より原発性アルドステロン症実態調査とスマイルスタディなどの説明があり、中副会長および山本常任理事より第31回日臨内総会についての説明も行われた。
 その後、事前に行われたアンケート(学術・社会公益活動報告、会員増強・会費、情報化、混合診療、日臨内役員選出規定、日臨内活動評価、日臨内への要望)に基づいて、各県からの発言が順次なされた。栃木県中山会長「日臨内の内保連での活動を会員に周知して欲しい」群馬県大竹副会長「講演会を多数行っている。会員増強の支援が欲しい」埼玉県嶋津副会長「会員増により保険行政への発言力を」千葉県徳政運営委員会副委員長・吉田代議員「日臨内活動のoutcomeの広報が足りない」東京都菅原会長「東京都各科医会協議会の冊子の配布は会員増強に役立つ。日臨内役員選出は現在の方法が適切」長野県野口会長「日常診療に役立つ保険診療の情報を」神奈川県宮川副会長・武田常任幹事「多くの事業委員会が活発に活動。会長が県内を回り会員増強の呼びかけを行っている」
 質疑応答のあと、猿田会長より「高度先進医療を保険収載すべく努力している」とのコメントがあった。最後に来年度の会議は埼玉県が担当することが確認され、午後6時過ぎ閉会となった。今後の日臨内の進むべき方向に光を投げかける充実した会議であった。(記 岡 正直)

日臨内ニュース 2014年1月1日号 「万華鏡」

 厚生労働省は2011年10月「専門医の在り方に関する検討会」を立ち上げ専門医の質を高める議論を始めた。2013年4月には最終的な報告書を公表し、新たな専門医の仕組みを構築する方向に一歩を踏み出した。注目すべき点は、現在日本専門医制度評価・認定機構が認定している18の基本領域の専門医に、新たに19番目の基本領域の専門医として、総合的な診療能力を持つ「総合診療専門医」を加えたことである。
 去る1985年に旧厚生省により組織された「家庭医に関する懇談会」により提唱された「家庭医制度」は、日本医師会の「開業医療に対する国家統制」で「安価で質の悪い医療」の国民への押し付けではないかとの主張により日の目をみることはなかった。その後「家庭医」の名称は「総合医」「かかりつけ医」「プライマリケア医」「総合診療医」と転々とするが、具体的なイメージはつかみにくいものであった。というのも、わが国には国際標準の呼称である「家庭医療学(family medicine)」の専門家はほとんどおらず、これを教育しトレーニングする場も不足しているからである。わが国が多くの先進医療の範を仰いでいる米国も、家庭医療学に関しては後進国であり、一方先進国は、英国、オランダ、カナダ、オーストラリアなどである。また家庭医療学は独立した専門領域で、その習得には相応のトレーニングが必要である。
 フリーアクセスは日本の医療システムの長所と思われるが、カナダで家庭医療の専門研修を修了した日本では数少ない「専門医」である葛西龍樹氏はフリーアクセスの短所をあえて指摘する。フリーアクセスにより、よく分かる患者は自らの治療にふさわしい診療科を受診できるが、よく分からない患者は不適切な診療科を受診する可能性が高い。また多くの患者は病気の専門家ではないので、フリーアクセスにより次々と不適切な受診(大病院志向など)をしたり、その結果としてたらい回しされたりして、患者不満が高まり、医師は疲弊し、医療資源や医療費の無駄使いが積み重なり医療崩壊を招いているという。
 一方、家庭医がプライマリケア領域の疾患をワンストップで診療し、プライマリケア領域を超える部分について適切なゲートキーパ機能を発揮することによって、先述の家庭医療先進国では費用対効果の高い効率的な医療システムを実現しつつあり、何より国民の家庭医に対する満足度が高いということである。日本と同じくフリーアクセスのシステムを持つオーストラリアでは、家庭医についても患者は選択の自由があるが、よく訓練された家庭医を自然に利用するようになるという。また家庭医がゲートキーパとして機能することにより、各科専門医のもとには自分が診るべき患者のみが受診するようになり、高度な専門医療を行う施設や専門医の診療環境も大きく改善される結果となる。
 中央社会保険医療協議会(中医協)による外来医療見直しの大きなテーマのひとつに「かかりつけ医機能の強化」があげられており、今後出来高報酬によらない診療報酬体系の新設があるかもしれず、今後の動向から目が離せない。来たる平成26年4月13日に東京商工会議所にて第31回日本臨床内科医会総会が開催され、その特別講演で日本専門医評価・認定機構理事長 池田康夫先生より「総合診療専門医」についてのご講演をいただけることになっており、今から楽しみである。

神内医ニュース71号 この一冊 「医療大転換」葛西龍樹(ちくま新書)

「医療大転換」葛西龍樹(ちくま新書)


 厚生労働省は2011年10月「専門医の在り方に関する検討会」を立ち上げ、専門医の質を高めるための議論を始めた。2013年4月には最終的な報告書を公表し、新たな専門医の仕組みを構築する方向に一歩を踏み出した。注目すべき点は、現在日本専門医制度評価・認定機構が認定している18の基本領域の専門医に、新たに19番目の基本領域の専門医として、総合的な診療能力を持つ「総合診療専門医」を加えたことである。
 去る1985年に旧厚生省により組織された「家庭医に関する懇談会」により提唱された「家庭医制度」は、日本医師会の「開業医療に対する国家統制」で「安価で質の悪い医療」の国民への押し付けではないかとの主張により日の目をみることはなかった。その後「家庭医」の名称は「総合医」「かかりつけ医」「プライマリケア医」「総合診療医」と転々とするが、具体的なイメージはつかみにくいものであった。というのも、わが国には国際標準の呼称である「家庭医療学(family medicine)」の専門家はほとんどおらず、わが国が多くの先進医療の範を仰いでいる米国も、家庭医療学に関しては後進国といわざるを得ないからだ。家庭医療学の先進国は、英国、オランダ、カナダ、オーストラリアなどであり、著者はカナダで家庭医療の専門研修を修了した、日本では数少ないこの分野の「専門医」である。
 フリーアクセスは日本の医療システムの長所と思われるが、著者はフリーアクセスの短所をいくつかの事例をあげて説明する。フリーアクセスにより、よく分かる患者は自らの治療にふさわしい診療科を受診することができるが、よく分からない患者は不適切な診療科を受診する可能性が高い。また多くの患者は病気の専門家ではないので、フリーアクセスにより次々と不適切な受診(大病院志向など)をしたり、その結果としてたらい回しされたりして、患者不満が高まり、医師は疲弊し、医療資源や医療費の無駄使いが積み重なって医療崩壊を招いているという。
 一方、家庭医がプライマリケア領域の疾患をワンストップで診療し、プライマリケア領域を超える部分について適切なゲートキーパ機能を発揮することによって、先に述べた家庭医療先進国では、費用対効果の高い効率的な医療システムを実現しつつあり、何より国民の家庭医に対する満足度が高いということである。日本と同じくフリーアクセスのシステムを持つオーストラリアでは、家庭医についても患者は選択の自由があるが、よく訓練された家庭医を自然に利用するようになるという。また家庭医がゲートキーパとして機能することにより、高度な専門医療を行う施設や専門医の診療環境も大きく改善される結果となる。
 著者が現在勤務(福島県立医大 地域・家庭医療学講座)する福島県を含む東北地方では、東日本大震災後に深刻な医療システムの崩壊にさらされていることはよく知られているが、もし家庭医によるプライマリケアのシステムが普及していれば防ぐことができた事例も多いのではないか、と著者は指摘する。「家庭医療学」は独立した専門領域であり、その習得には相応のトレーニングを必要とする。わが国における問題点は、家庭医療の専門家が非常に少なく、これを教育しトレーニングする場が決定的に不足していることである。
 来たる平成26年4月13日に東京商工会議所にて神奈川県内科医学会の主管により第31回日本臨床内科医会総会が開催され、その特別講演で日本専門医評価・認定機構理事長 池田康夫先生より「総合診療専門医」についてのご講演をいただけることになっており、今から楽しみである。

2013年11月5日火曜日

神奈川県内科医学会 第3回学術1部会 平成25年11月13日(水)午後7時30分

神奈川県内科医学会 第3回学術1部会
        日時 平成25年11月13日(水)午後7時30分、 場所 神奈川県総合医療会館
1開会

2挨拶

3議題
(1)第38回臨床医学研修講座(2013.9.21(土)15:30-18:30 川崎日航ホテル12階)の反省
 担当 聖マリアンナ医科大学(呼吸器感染症内科 宮澤輝臣教授) 共催 神奈川県内科医学会・GSK、 後援 川崎市医師会、 協力 川崎市内科医会  5演題(各30分)、終了後情報交換会

(2)平成26年新年学術大会(2014.1.16(木) ベイシェラトンH&T)の進捗
 担当 高血圧・腎疾患対策委員会、 共催 第一三共株式会社 演者 羽鳥信郎先生(小田原)、 木村健二郎先生(聖マリアンナ医大)

(3)第77回集談会(2014.2.15(土)15時- 武蔵小杉精養軒)の進捗
 担当 川崎市内科医会(鶴谷 孝先生) 演題すべてポスター形式 提出期限2013.12.20 抄録600字 17:10- 特別講演(演題未定)、 18:00- 意見交換会

(4)平成26年定時総会時学術講演会(2014.5.17)の企画
 テーマ「遺伝子診断」、東海大学 和泉俊一郎教授

(5)第39回臨床医学研修講座(2014年9月の土曜日)の企画
 担当 北里大学、 協力 第5地区

(6)その他

4次回開催について
        日時:平成26年  月  日( ) 午後  19時 30分~
        場所:県総合医療会館


資料の準備
(1)アンケートの集計を
(2)わかっていることがあれば
(3)わかっていることがあれば
(4)わかっていることがあれば
(5)山本晴章副会長に連絡して、企画についてのお考えを聞いておいてください

2013年10月23日水曜日

機能性胃腸疾患の臨床 2013年10月13日

機能性胃腸疾患の臨床 兵庫医科大学内科教授 三輪洋人 
日本臨床内科医学会 2013年10月13日 神戸国際会議場にて

胃痛・胃もたれ・胸焼・腹痛・下痢・便秘等の症状があるが器質的疾患のないものをfunctional gastrointestinal disorder(FGID)と総称する。non-erosive reflux disease(NERD),functional dyspepsia(FD),irritable bowel syndrome(IBS)の3疾患で、潜在的な患者数が多く、QOLの低下をきたし、社会的な生産性を低下させるため注目されている。診断は2006年のRomeⅢ基準による。NERDは内視鏡的に食道炎がないが逆流症状を呈する疾患である。FDの定義は慢性に経過する食後膨満感、早期満腹感、心窩部痛、心窩部灼熱感である。IBSは慢性に経過する腹痛・腹部不快があり、排便で症状軽快し、排便頻度の変化や便形状の変化を伴うものである。原因は複雑だがストレスによる消化管運動機能障害と消化管知覚過敏によると考えられる。その背景には、母子分離ストレスや性的虐待、革命・戦争体験による中枢神経発達障害や遺伝子解析で見出される一塩基多型によるストレス応答性の異常も示唆される。FGIDにはストレスへの対応力を身につけさせる心療内科的アプローチが有効で、効果のある薬物は少ないが最近開発されたラモセトロンやアコチアミドには一定の効果が認められる。

アトピー性皮膚炎診療が楽しくなる 2013年10月14日

アトピー性皮膚炎診療が楽しくなる 金沢大学皮膚科教授 竹原和彦 
日本臨床内科医学会 2013年10月14日 神戸国際会議場にて

 ステロイド(S)外用はアトピー性皮膚炎(AD)の標準治療である。しかし誤ったS使用による副作用症例に端を発したマスコミを中心とするSバッシングは、AD治療を混迷の淵に陥れ大きな社会的問題にまで発展した。そこにつけ入った邪悪なアトピービジネス業者の暗躍は、不幸なAD患者を数多く生み出すこととなった。この混迷を打破すべく、演者は皮膚科学会のAD治療ガイドラインの作成にかかわり、ADの標準治療を確立し、精力的に各種マスメディア上での啓蒙に努め、AD患者の相談窓口も設けてきた。その甲斐あって、かつてSバッシングに加担していたマスコミや弁護士もアトピービジネスの糾弾に動き、アトピービジネスは衰退しAD治療は長い混迷から抜け出しつつある。
 AD治療は、皮膚の部位別に適切なS外用剤を使い分けることにより、早ければ1-2週間で改善が見られ、順調なら3か月で軽快させることも可能である。しかし正しい外用治療をAD患者に理解させ継続させることが困難なことが多く、患者の信頼を得るためにも演者の外来では初診時の説明に多くの時間と労力を費やしている。ストレスの溜まりやすいAD診療をいかにスムーズに楽しく行うかについて、経験豊富な演者ならではのユニークな視点からの多くの工夫が紹介され、AD診療に限らない日常診療の場面に生かせるヒントがちりばめられた講演であった。

アトピー性皮膚炎診療が楽しくなる 2013年10月14日

アトピー性皮膚炎診療が楽しくなる 金沢大学皮膚科教授 竹原和彦 
日本臨床内科医学会 2013年10月14日 神戸国際会議場にて

  ステロイド(S)外用はアトピー性皮膚炎(AD)の標準治療である。しかしながら、誤ったS使用による副作用症例に端を発したマスコミを中心とするSバッシングは、AD治療を長い混迷の淵に陥れるだけでなく、大きな社会的問題にまで発展した。そこにつけ入った邪悪なアトピービジネス業者の暗躍は、不幸なAD患者を数多く生み出すこととなった。この混迷を打破すべく、演者は皮膚科学会のAD治療ガイドラインの作成にかかわり、ADの標準治療を確立するとともに、精力的に新聞・週刊誌・TV・一般書など各種メディア上での啓蒙に努め、AD患者の相談窓口も設けてきた。その甲斐あって、かつてSバッシングに加担していたマスコミや弁護士などもアトピービジネスの糾弾に動き始めた結果、アトピービジネスは衰退しAD治療は長い混迷から抜け出しつつある。
  AD治療は、皮膚の部位別に適切なS外用剤を使い分けることにより、早ければ1-2週間で改善が見られ、順調にいけば3か月で軽快させることも可能である。しかし正しい外用治療をAD患者に理解させ続けさせることが困難なことが多く、患者の信頼を得るためにも最初の説明が大変重要であり、演者の外来では初診時の説明に多くの時間と労力を費やしている。ストレスの溜まりやすいAD診療をいかにスムーズに楽しく行うかについての、経験豊富な演者ならではのユニークな視点からの多くの工夫が紹介され、AD診療に限らない日々の診療の場面に生かせるヒントがちりばめられた講演であった。詳細は演者の著書、南江堂「アトピー性皮膚炎診療が楽しくなる」を参照のこと。

2013年10月15日火曜日

学会の動き(神奈川県内科医学会の動向)神内医ニュース71号

学会の動き(神奈川県内科医学会の動向)神内医ニュース71号 学術1部会部会長 岡 正直

 神奈川県内科医学会学術1部会が企画担当している講演会は、秋季学術大会の廃止に伴い、定時総会時学術講演会、臨床医学研修講座、新年学術講演会そして集談会の4つになりました。

【第38回臨床医学研修講座報告】
 第38回臨床医学研修講座は、平成25年9月21日(土)15時30分より川崎日航ホテル12階東の間にて第2地区川崎市内科医会の協力、聖マリアンナ医科大学の主管にて開催されました。川崎市内科医会副会長鶴谷孝先生の開会の辞に引き続き中佳一会長の挨拶の後、5つの講演が行われました。各ご講演の内容を簡単に紹介します。
 (1)総合診療内科准教授 國島広之先生「地域における感染症への対応-Up to date-」
 最近話題となった感染症として、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群、鳥インフルエンザ(H7N9)、中東呼吸器症候群(MERSコロナウイルス)などがある。病院における感染症はMRSAである。なにより手指衛生の徹底が重要で、新規抗生剤や抗生剤以外の製剤も役に立つ。プロバイオティクスの使用もよい。高齢者施設における感染症は肺炎である。肺炎にならないためのアプローチとして口腔ケア、ACEI使用、食後すぐ横にならないこと、またワクチン接種(インフルエンザ、肺炎球菌)も有用である。他に感染性胃腸炎(ノロ)、疥癬、結核にも注意が必要である。診療所における感染症の予防には、手洗いベイスンを使わず流水での手洗い、インフルエンザ感染を避けるためには窓を開けての換気を行うこと。社会における感染症の予防として、建物の耐震化よりも免震化が重要である。水道の配管が破断してしまうと水が使えず衛生状態は悪化する。避難所での肺炎のリスクは栄養の偏り、水不足、口腔ケアができないこと、食後すぐ寝ることなどで高くなる。
 (2)消化器・肝臓内科准教授 山本博幸先生「明日からの診療に役立つ消化器疾患の実用化研究最前線」
 ヘリコバクタピロリ(Hp)と胃がんの話である。発癌には遺伝子変異の蓄積のみならずDNAのメチル化の蓄積も関与している。Hp除菌により胃炎や胃潰瘍の再発とともに発癌が抑制されることはよく知られているが、加齢とともに除菌による胃がん抑制効果は低下する。HpがDNAのメチル化を引き起こすため、発癌にブレーキをかけることができなくなるためである。DNAのメチル化は遺伝子変異より早い段階でおこっている。近年Hp除菌後の胃液を内視鏡検査の際に採取し発癌素地となる分子異常を見つけることができるようになり、「分子内視鏡」の時代となりつつある。結論として、Hp除菌は早ければ早いほどよく、除菌後のフォローアップも重要である。
 (3)呼吸器・感染症内科准教授 峯下昌道先生「肺気腫(COPD)の診断と治療」
 COPDガイドラインが改定された。COPDは全身性炎症性疾患である。主にタバコによる肺の慢性炎症から炎症性サイトカインが全身にまわり、全身の炎症を引き起こす。喘息の合併もある。「気腫合併肺線維症」では閉塞性変化がマスクされ、肺がんの合併も多いので注意する。急性増悪を起こしやすい人は病気の進行が早い。治療薬としてLAMA、LABA、吸入ステロイドが使用される。
 重症肺気腫の治療として、肺移植や肺容量減量術が行われていたが、手術侵襲が大きいことが問題であった。最近、気管内視鏡を用いて肺容量縮小を簡単に行う方法が開発されたので紹介する。ひとつは、気管内に"one-way valves"という呼気のみ通す弁を留置することにより、目的とする肺区域を脱気縮小する人工的無気肺である。もうひとつは、金属のコイルを気管内に挿入し、コイルが周囲の肺組織を巻き込むことにより肺容量を縮小する方法である。
 (4)呼吸器・感染症内科教授 宮澤輝臣先生「呼吸器疾患の気管支鏡を使用した治療」
 気管支内視鏡の進歩により、様々な治療が行えるようになった。症例のビデオを供覧しながら紹介する。気管内腫瘍の焼灼、食道気道瘻の閉鎖、食道がんの気管浸潤に伴うステントの挿入手技を供覧した。難治性喘息に対して、太くre-modelingした気道平滑筋をablationする"bronchial thermoplasty"も行っている。難治性喘息と思われていた、意識消失と呼吸停止を繰り返す若い女性の症例が、気管支内視鏡により実は"vocal cord dysfunction"であると診断された。これは、吸気時に開大するはずの声帯が発作性に内転することで呼吸困難となるものである。また、呼気に含まれる揮発性の物質を分析することにより、肺がんの診断が可能となる研究を進めているところである。
 (5)循環器内科教授 明石嘉浩先生「ストレス心筋症の診断」
 ストレス心筋症は別名たこつぼ心筋症とも呼び、強い精神的ストレスを受けた閉経後の女性に多く、心筋梗塞に似たST上昇、左室壁運動異常をきたし、胸痛、胸部圧迫感、呼吸困難を伴う。画像診断では、心基部は動いているが心尖部が動かず「たこつぼ」のような形になるのが典型例だが、非典型例もある。予後は考えられているほどよくなく、心破裂による死亡例も経験している。発症機序について諸説あるが、いまだ不明であり、予防や治療も確立していない。心電図により急性心筋梗塞と鑑別するには、aVRでのST低下があり、かつV1でのST上昇がない点に注目することである。
 最後に川崎内科医会副会長宮島真之先生の閉会の辞のあと、別室にて懇親会が行われ、盛会のうちに終了いたしました。

【秋季学術大会廃止】
 秋季学術大会は「高齢者医療」をテーマに開催してまいりましたが、今後廃止することで決定しました。秋は学会シーズンにあたり、日程調整・会場確保が困難であり、開催地区の会員の負担となること。当会の各事業委員会主催の講演会が活発に開催されているため、開催の意義が薄れていることが理由です。

【平成26年新年学術講演会予告】
 平成26年新年学術講演会が平成26年1月16日木曜日に横浜ベイシェラトンホテル&タワーズにて開催の予定です。今回は高血圧・腎疾患対策委員会の佐藤和義委員長の企画により、小田原の羽鳥信郎先生と聖マリアンナ医大の木村健二郎先生の2つの講演が予定されています。新年学術講演会は2つの講演が互いに関係する分野の話となるよう企画され、テーマの内容について深く掘り下げた理解が得られるまたとない絶好のチャンスです。

【第77回集談会予告】
 第77回集談会が平成26年2月15日土曜日15時より精養軒(武蔵小杉)にて川崎市内科医会主管にて開催の予定です。発表形式はすべてポスター形式とし、17時10分より特別講演「糖尿病と認知症(仮)」を千葉大学第2内科教授 横手幸太郎先生にお話いただいたあと、18時より意見交換会を行います。多くの先生方のご参加をお願い申し上げます。

【日本臨床内科医会総会予告】
 第31回日本臨床内科医会総会が平成26年4月13日(日)に東京商工会議所にて、神奈川県内科医学会の主管にて開催されます。10時から11時30分に総会が行われた後、ランチョンセミナー(11:45-12:45)の1「糖尿病の臨床研究と実地医家の役割」を横浜市大の寺内康夫教授に、2「慢性腎臓病診療と実地医家の役割」を聖マリアンナ医大の木村健二郎教授にお話いただきます。特別講演1(13:00-14:00)「平成26年診療報酬改定の核心と課題」を中央社会保険医療協議会委員 安達秀樹先生に、特別講演2(14:00-15:00)「新専門医制度について-総合診療専門医の新設-」を日本専門医制評価認定機構理事長・慶応義塾大学名誉教授 池田康夫先生にお話いただきます。その後8階東商スカイルームにて懇親会が行われる予定です。

【平成26年度定時総会時学術講演会予告】
 平成26年度定時総会は、平成26年5月17日(土)神奈川県総合医療会館7階講堂にて開催され、総会終了後学術講演会が行われます。テーマは「遺伝子診断」です。近年急速に進歩をとげた遺伝子診断技術により、将来的に乳がんのリスクが高いことが判明した米国人女優が予防的に乳房切除したという報道が賛否両論を巻き起こしたことは記憶に新しいところです。平成26年の定時総会時学術講演会では「遺伝子診断の功罪」について、東海大学医学部産婦人科 和泉俊一郎教授より最先端のご講演をお聞きする予定です。ご期待ください。

【おわりに】
  学術Ⅰ委員会は平成22年度まで部会長をされた伊藤正吾先生の後を引き継ぎ、平成23年度より新たな体制で活動を開始いたしました。平成25年も中佳一会長のご指導のもと、今までの長い歴史のある講演会に新たな変更や発展を加えながら、4つの基本講演会を開催することができたと思います。今後とも、神奈川県内科医学会本体事業である学術1部会の講演会開催にご協力とご参加をお願い申し上げます。

2013年10月12日土曜日

第3回 情報システム事業部会 平成25年9月24日

3回 情報システム事業部会
 
日 時:平成25924日(火)午後730分     会 場:横浜市医師会会議室           
議 題
 
1)平成25年度 医療情報システム研修会(1022日開催)開催について (資料1)
) ORCA説明会について - 企画中
3) 横浜市医師会市民向け・会員向けホームページについて (資料
  〇横浜市医師会市民向けホームページへのリンク
  〇横浜市医師会会員専用ホームページへのリンク    
4) その他 
 ・次回の開催予定
   〇第4回情報システム事業部会
     日 時:11月26日(火) 午後7時30分~  会 場:横浜市医師会会議室
   〇医療情報システム研修会
     日 時:10月22日(火) 午後7時30分~  会 場:横浜市医師会会議室
(資料1) 医療情報システム研修会開催のご案内
 平素より本会事業に対し、格別なるご尽力をいただき厚くお礼申し上げます。
 先般、インターネット上でメールを共有できる米グーグルの無料サービス「グーグルグループ」を利用した者の個人情報や中央官庁の内部情報が誰でも閲覧できる状態になっていたとの報道がなされ、個人情報の取扱いやセキュリティについて本会からも注意喚起を行ってまいりました。
 この度、医療機関が扱う個人情報の取扱いや医療情報のセキュリティへの対応について会員並びに会員医療機関(スタッフを含む)向けに下記のとおり研修会を開催いたします。

開催日時:平成25年10月22日(火)午後7時30分より
会 場:横浜市医師会議室(中区桜木町1-1 横浜市健康福祉総合センター6F
参加対象:横浜市医師会員並びに会員医療機関スタッフ
参 加 費:無 料

<プログラム> 午後7時30~午後9時00分
講演:医療機関における個人情報の取扱いと医療情報のセキュリティについて
講師:細谷 邦夫 氏  豊橋創造大学講師・メディカルサポートシステムズ代表

(資料2)横浜市医師会市民向けホームページリニューアル

システムズ・デザイン(株)
(株)アットライズ
(株)tvkコミュニケーションズ
見積もりページ数
165ページ
165ページ
165ページ
制作費(CMSあり)
3,375,000
1,500,000
1,550,000
ホームページ作成実績
現行
横浜市(TOPページ)
横浜市福祉サービス協会
日本都市整備
丸富オート販売
日本丸メモリアルパーク
(一社)横浜みなとみらい21
横浜観光コンベンション・ビューロー
日本赤十字神奈川県支部
所在地
東京都杉並区和泉1-22-19朝日生命代田橋ビル6F
横浜市西区北幸2‐8‐19
横浜西口Kビル
横浜市中区太田町2-23
MBC5
金額は税別です。
CMSとは、Webサイトの制作や運営が簡単にできるシステムのことである。
 CMSの特徴は、Webサイトの管理者でなくても修正や追加、削除が簡単にできること、Webサイトを運営しているサーバ上で直接更新するため、すぐに結果が反映されること、コスト削減が図れることなどが挙られる。
 Webサイトを制作するには、HTMLで直接記述する方法や、IBMホームページビルダーのようなアプリケーションソフトを利用する方法などがある。しかし、いずれの方法も、テキストや画像、図表などのさまざまな要素をデザイン化しなければならず、ある程度の技術力が要求される。CMSは、このような問題を解決するための手段として利用できる。
CMSには、デザイン化されたWebサイトの雛形が用意されており、ユーザーは、そこに文章や画像データ、図表などを登録するだけでWebサイトが出来上がる仕組みになっている


2013年10月11日金曜日

学会の動き(神奈川県内科医学会の動向)神内医ニュース71号

学会の動き(神奈川県内科医学会の動向)神内医ニュース71号 学術1部会部会長 岡 正直

 神奈川県内科医学会学術1部会が企画担当している講演会は、秋季学術大会の廃止に伴い、定時総会時学術講演会、臨床医学研修講座、新年学術講演会そして集談会の4つになりました。

【第38回臨床医学研修講座報告】
 第38回臨床医学研修講座は、平成25年9月21日(土)15時30分より川崎日航ホテル12階東の間にて第2地区川崎市内科医会の協力、聖マリアンナ医科大学の主管にて開催されました。川崎市内科医会副会長鶴谷孝先生の開会の辞に引き続き中佳一会長の挨拶の後、5つの講演が行われました。各ご講演の内容を簡単に紹介します。
 (1)総合診療内科准教授 國島広之先生「地域における感染症への対応-Up to date-」
 最近話題となった感染症として、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群、鳥インフルエンザ(H7N9)、中東呼吸器症候群(MERSコロナウイルス)などがある。病院における感染症はMRSAである。なにより手指衛生の徹底が重要で、新規抗生剤や抗生剤以外の製剤も役に立つ。プロバイオティクスの使用もよい。高齢者施設における感染症は肺炎である。肺炎にならないためのアプローチとして口腔ケア、ACEI使用、食後すぐ横にならないこと、またワクチン接種(インフルエンザ、肺炎球菌)も有用である。他に感染性胃腸炎(ノロ)、疥癬、結核にも注意が必要である。診療所における感染症の予防には、手洗いベイスンを使わず流水での手洗い、インフルエンザ感染を避けるためには窓を開けての換気を行うこと。社会における感染症の予防として、建物の耐震化よりも免震化が重要である。水道の配管が破断してしまうと水が使えず衛生状態は悪化する。避難所での肺炎のリスクは栄養の偏り、水不足、口腔ケアができないこと、食後すぐ寝ることなどで高くなる。
 (2)消化器・肝臓内科准教授 山本博幸先生「明日からの診療に役立つ消化器疾患の実用化研究最前線」
 ヘリコバクタピロリ(Hp)と胃がんの話である。発癌には遺伝子変異の蓄積のみならずDNAのメチル化の蓄積も関与している。Hp除菌により胃炎や胃潰瘍の再発とともに発癌が抑制されることはよく知られているが、加齢とともに除菌による胃がん抑制効果は低下する。HpがDNAのメチル化を引き起こすため、発癌にブレーキをかけることができなくなるためである。DNAのメチル化は遺伝子変異より早い段階でおこっている。近年Hp除菌後の胃液を内視鏡検査の際に採取し発癌素地となる分子異常を見つけることができるようになり、「分子内視鏡」の時代となりつつある。結論として、Hp除菌は早ければ早いほどよく、除菌後のフォローアップも重要である。
 (3)呼吸器・感染症内科准教授 峯下昌道先生「肺気腫(COPD)の診断と治療」
 COPDガイドラインが改定された。COPDは全身性炎症性疾患である。主にタバコによる肺の慢性炎症から炎症性サイトカインが全身にまわり、全身の炎症を引き起こす。喘息の合併もある。「気腫合併肺線維症」では閉塞性変化がマスクされ、肺がんの合併も多いので注意する。急性増悪を起こしやすい人は病気の進行が早い。治療薬としてLAMA、LABA、吸入ステロイドが使用される。
 重症肺気腫の治療として、肺移植や肺容量減量術が行われていたが、手術侵襲が大きいことが問題であった。最近、気管内視鏡を用いて肺容量縮小を簡単に行う方法が開発されたので紹介する。ひとつは、気管内に"one-way valves"という呼気のみ通す弁を留置することにより、目的とする肺区域を脱気縮小する人工的無気肺である。もうひとつは、金属のコイルを気管内に挿入し、コイルが周囲の肺組織を巻き込むことにより肺容量を縮小する方法である。
 (4)呼吸器・感染症内科教授 宮澤輝臣先生「呼吸器疾患の気管支鏡を使用した治療」
 気管支内視鏡の進歩により、様々な治療が行えるようになった。症例のビデオを供覧しながら紹介する。気管内腫瘍の焼灼、食道気道瘻の閉鎖、食道がんの気管浸潤に伴うステントの挿入手技を供覧した。難治性喘息に対して、太くre-modelingした気道平滑筋をablationする"bronchial thermoplasty"も行っている。難治性喘息と思われていた、意識消失と呼吸停止を繰り返す若い女性の症例が、気管支内視鏡により実は"vocal cord dysfunction"であると診断された。これは、吸気時に開大するはずの声帯が発作性に内転することで呼吸困難となるものである。また、呼気に含まれる揮発性の物質を分析することにより、肺がんの診断が可能となる研究を進めているところである。
 (5)循環器内科教授 明石嘉浩先生「ストレス心筋症の診断」
 ストレス心筋症は別名たこつぼ心筋症とも呼び、強い精神的ストレスを受けた閉経後の女性に多く、心筋梗塞に似たST上昇、左室壁運動異常をきたし、胸痛、胸部圧迫感、呼吸困難を伴う。画像診断では、心基部は動いているが心尖部が動かず「たこつぼ」のような形になるのが典型例だが、非典型例もある。予後は考えられているほどよくなく、心破裂による死亡例も経験している。発症機序について諸説あるが、いまだ不明であり、予防や治療も確立していない。心電図により急性心筋梗塞と鑑別するには、aVRでのST低下があり、かつV1でのST上昇がない点に注目することである。
 最後に川崎内科医会副会長宮島真之先生の閉会の辞のあと、別室にて懇親会が行われ、盛会のうちに終了いたしました。

【秋季学術大会廃止】
 秋季学術大会は「高齢者医療」をテーマに開催してまいりましたが、今後廃止することで決定しました。秋は学会シーズンにあたり、日程調整・会場確保が困難であり、開催地区の会員の負担となること。当会の各事業委員会主催の講演会が活発に開催されているため、開催の意義が薄れていることが理由です。

【平成26年新年学術講演会予告】
 平成26年新年学術講演会が平成26年1月16日木曜日に横浜ベイシェラトンホテル&タワーズにて開催の予定です。今回は高血圧・腎疾患対策委員会の佐藤和義委員長の企画により、小田原の羽鳥信郎先生と聖マリアンナ医大の木村健二郎先生の2つの講演が予定されています。新年学術講演会は2つの講演が互いに関係する分野の話となるよう企画され、テーマの内容について深く掘り下げた理解が得られるまたとない絶好のチャンスです。

【第77回集談会予告】
 第77回集談会が平成26年2月15日土曜日15時より精養軒(武蔵小杉)にて川崎市内科医会主管にて開催の予定です。発表形式はすべてポスター形式とし、17時10分より特別講演「糖尿病と認知症(仮)」を千葉大学第2内科教授 横手幸太郎先生にお話いただいたあと、18時より意見交換会を行います。多くの先生方のご参加をお願い申し上げます。

【日本臨床内科医会総会予告】
 第31回日本臨床内科医会総会が平成26年4月13日(日)に東京商工会議所にて、神奈川県内科医学会の主管にて開催されます。10時から11時30分に総会が行われた後、ランチョンセミナー(11:45-12:45)の1「糖尿病」を横浜市大の寺内康夫教授に、2「腎臓病」を聖マリアンナ医大の木村健二郎教授にお話いただきます。特別講演1(13:00-14:00)「診療報酬改定について」を中央社会保険医療協議会委員 安達秀樹先生に、特別講演2(14:00-15:00)「専門医制度について」を日本専門医制評価認定機構理事長・慶応大学名誉教授 池田康夫先生にお話いただきます。その後8階スカイルームにて懇親会が行われる予定です。

【平成26年度定時総会時学術講演会予告】
 平成26年度定時総会は、平成26年5月17日(土)神奈川県総合医療会館7階講堂にて開催され、総会終了後学術講演会が行われます。テーマは「遺伝子診断」です。近年急速に進歩をとげた遺伝子診断技術により、将来的に乳がんのリスクが高いことが判明した米国人女優が予防的に乳房切除したという報道が賛否両論を巻き起こしたことは記憶に新しいところです。平成26年の定時総会時学術講演会では「遺伝子診断の功罪」について、東海大学医学部産婦人科 和泉俊一郎教授より最先端のご講演をお聞きする予定です。ご期待ください。

【おわりに】
  学術Ⅰ委員会は平成22年度まで部会長をされた伊藤正吾先生の後を引き継ぎ、平成23年度より新たな体制で活動を開始いたしました。平成25年も中佳一会長のご指導のもと、今までの長い歴史のある講演会に新たな変更や発展を加えながら、4つの基本講演会を開催することができたと思います。今後とも、神奈川県内科医学会本体事業である学術1部会の講演会開催にご協力とご参加をお願い申し上げます。

お知らせ 神内ニュース71号

[お知らせ 神内ニュース71号]

【平成26年新年学術講演会予告】
 平成26年新年学術講演会が平成26年1月16日木曜日に横浜ベイシェラトンホテル&タワーズにて開催の予定です。今回は高血圧・腎疾患対策委員会の佐藤和義委員長の企画により、小田原の羽鳥信郎先生と聖マリアンナ医大の木村健二郎先生の2つの講演が予定されています。新年学術講演会は2つの講演が互いに関係する分野の話となるよう企画され、テーマの内容について深く掘り下げた理解が得られるまたとない絶好のチャンスです。


【平成26年度定時総会時学術講演会予告】
 平成26年度定時総会は、平成26年5月17日(土)神奈川県総合医療会館7階講堂にて開催され、総会終了後学術講演会が行われます。テーマは「遺伝子診断」です。近年急速に進歩をとげた遺伝子診断技術により、将来的に乳がんのリスクが高いことが判明した米国人女優が予防的に乳房切除したという報道が賛否両論を巻き起こしたことは記憶に新しいところです。平成26年の定時総会時学術講演会では「遺伝子診断の功罪」について、東海大学医学部産婦人科 和泉俊一郎教授より最先端のご講演をお聞きする予定です。ご期待ください。

2013年9月28日土曜日

第2回 情報システム事業部会 2013 7 23

第2回 情報システム事業部会
日 時:平成25年7月23 日(火) 午後7時30 分 会 場:横浜市医師会会議室
・古谷会長挨拶
議題
1.横浜市医師会市民向け・会員向けホームページについて(資料1)
 〇市民向けホームページ(URL)
  http://www.yokohama.kanagawa.med.or.jp/
 〇会員向けホームページ(URL)
  https://member.yokohama.kanagawa.med.or.jp/
2.会員、部員向け勉強会・講演会の企画について(資料2)
3.米グーグルメール共有サービス「グーグルグループ」 利用時における情報流出
  について(注意喚起)
(資料3)
4.医療機関における個人情報の適切な管理の周知徹底について(資料4)
5.その他 14大都市連絡協議会
  医療連携における情報共有の方法について、医療連携における個人情報保護について
 次回の日程について
   第3回情報システム事業部会
   平成25年9月24日(火)午後7時30分~ 会場:横浜市医師会会議室
(資料1)
横浜市医師会市民向けホームページコンテンツ(案)
1.休日・夜間に具合が悪くなったら
診療日・診療時間毎に分けて受診しやすいようにする。
(1)休日急患診療所(休日昼間(午前9時~午後4時))
・横浜市の地図又は、休日診療所一覧から区を選択する事により各休日診療の詳細ページを表示する。(詳細ページの内容は、住
所・電話番号・診療科目・診療時間・地図)
・休日耳鼻咽喉科・眼科救急当番表(PDF)
(2)夜間急病センター(毎夜間(午後8時~午前零時))
横浜市の地図又は夜間急病センター一覧から選択する事により夜間急病センターの詳細ページを表示する。(詳細ページの内容は
住所・電話番号・診療科目・診療時間・交通アクセス・地図)
(3)その他
・横浜市救急医療情報センター(年中無休・24時間対応)
・横浜市小児救急電話相談
(平日:午後6時~翌朝9時、土曜:午後1時~翌朝9時、日曜・祝日・年末年始:午前9時~翌朝9時)
2.ご近所の医療機関を探す
(1)あなたの街のお医者さん
ホームページから条件を指定して医療機関を検索する。外部のホームページへリンク
(2)地域医療連携センター(月曜~金曜日午前9時~午後5時)
電話にて近くの医療機関を紹介。希望者にはFAXにて医療機関の地図や情報を送付。
3.検診・予防接種のご案内
各種予防接種・各種検診等のご案内。
(1)各種予防接種(健康福祉局のホームページへリンク)
(2)乳幼児・妊婦検診(健康福祉局のホームページへリンク)
(3)がん検診(健康福祉局のホームページへリンク)
(4)横浜市国保特定健診・特定保健指導(健康福祉局のホームページへリンク)
(5)小児における予防接種スケジュール(国立感染症研究所へのリンク)
4.訪問看護・ヘルパーステーション
(1)訪問看護ステーション
・各区医師会立訪問看護ステーション一覧
・横浜市の地図から区を選択する事により、選択した区の訪問看護ステーション一覧を表示。
(2)ヘルパーステーション
・利用方法、サービス内容
・各区医師会立ヘルパーステーション一覧
5.看護学校の紹介
(1)横浜市医師会立看護専門学校
学校長挨拶、入試関連情報等を掲載
(2)横浜市医師会立保土谷看護専門学校
学校長挨拶、入試関連情報等を掲載
6.医療従事者の人材募集
会員医療機関や訪問看護ステーション等での医療従事者の募集一覧から詳細情報を表示。
7.お知らせ
横浜市医師会からの「市民向けのお知らせ」・「感染症等の流行情報」等を掲載
8.市民公開講座のお知らせ
横浜市医師会や各医会等が開催する市民公開講座の開催情報を掲載
9.市民広報
(1)みんなの健康
最新刊をPDFにて閲覧可能。また、バックナンバーを一覧から選択して閲覧可能にする。
(2)健康最前線
年度毎のテレビ放送テーマ一覧を表示
10.横浜市医師会の紹介
(1)会長挨拶
(2)横浜市医師会の概要
(3)交通・アクセス
(4)事業内容
(5)組織図
(6)役員職務分担
(7)事務局
(8)定款(PDF)
(9)個人情報保護規定
11.各区医師会の紹介
各区医師会一覧から選択する事により区医師会ホームページが表示される。
(一覧からのリンクのみ)
12.各科医会の紹介
医会の一覧から各医会のホームページへリンク。
(一覧からのリンクのみ。現在のリンクは7医会(独自でホームページ作成:2医会、市医師会で作成した定型のホームページ:5医会)
13.会員(医師)向けのお知らせ
現在は、身体障害者診断書作成の手引き、東日本大震災関連情報、日医定例記者会見(日医ホームページへリンク)、神奈川県医
師バンクへのリンク
14.会員専用ページへの入り口
(1)会員専用ホームページへのリンク
(2)会員専用ホームページアクセス方法の案内
15.リンク
横浜市医師会関連団体、医療従事者団体、行政・研究機関・大学、メディア、神奈川県下の医師会、その他医師会、その他へのリン

16.お問合せ
市民等から問い合わせフォームに内容を入力して送信すると、事務局宛にメールで内容が送信されて来る。(医療機関等へのクレー
ム、看護学校の入学に関して、企業からの営業等が多く寄せられている)
ホームページ構築のポイント
1.今までのホームページを基準とし、さらなる拡張と新規コンテンツの作成
2.市民向けコンテンツを豊富にすることにより、医師会ホームページの利用促進を
3.医師会員にわかりやすい構成を考慮し、情報共有化に役立つツールとして確立させる
4.相互リンクを上手に利用して連携機能をさらに拡張する
(資料2)
会員向け研修会・説明会実績
1.平成24年度情報システム研修会
日時:平成24年7月24日(火)午後7時30分~9時 会場:横浜市健康福祉総合センター4階ホール
演題:「レセプト電子請求化時代への対応について -突合・縦覧審査強化への対策ポイント-」
細谷 邦夫 氏(豊橋創造大学講師・メディカルサポートシステムズ代表)
【参加者】182名
2.平成24年度 横浜市医師会日医標準レセプトソフト(ORCA)説明会
日時:平成25年3月26日(火)午後7時30分から  会場:横浜市健康福祉総合センター6F
講演Ⅰ:「ORCAの現状~レセプト作成のトピックス~」
日医総研 主任研究員 秋元 宏 氏
講演Ⅱ:「最新医療IT導入術~スマートデバイスからクラーク運用まで~」
メディキャスト株式会社 メディプラザ統括マネージャー 大西 大輔 氏
【参加者】31名
3.平成23年度 横浜市医師会日医標準レセプトソフト(ORCA)説明会
日時:平成24年1月24日(火)午後7時30分から  会場:横浜市健康福祉総合センター6F
講演Ⅰ:「電子請求化による審査の傾向とORCAの現状」
日医総研主任研究員秋元宏氏
講演Ⅱ:「大手電子カルテからORCA連動電子カルテへの移行について」
メディキャスト株式会社メディプラザ統括マネージャー大西大輔氏
【参加者】41名
4.医療情報安全管理勉強会
日時:平成22年5月25日(火)午後7時30分 場所:横浜市医師会会議室
演題:「医療機関における医療情報の安全管理について-医療情報システムの安全管理に関するガイドラインの改定を受けて-」
日医総研 主任研究員 矢野 一博 氏
【参加者】20名
5.平成22年度 横浜市医師会日医標準レセプトソフト(ORCA)説明会
日時:平成22年9月28日(火)午後7時30分  会場:横浜市健康福祉総合センター6F
講演Ⅰ:「電子請求時代への対応とORCAの現状」
日医総研主任研究員秋元宏氏
講演Ⅱ:「ORCA操作説明 - 受付から会計まで -」(ORCAベンダー)
【参加者】26名
6.レセプトオンライン請求説明会並びに大手レセコン事業所相談会
日時:平成21年7月3日(金)午後7時30分から  会場:横浜市健康福祉総合センター4Fホール
講演:オンライン請求への対応について
社会保険診療報酬支払基金担当者
【参加者】194名
7.平成21年度 横浜市医師会日医標準レセプトソフト(ORCA)説明会
日時:平成21年8月28日(金)午後7時30分から 会場:横浜市健康福祉総合センター6F
講演Ⅰ:「日医標準レセプト(ORCA)について」
日医総研主任研究員秋元宏氏
ケースレポート:「オンライン請求の実際」
浅井皮膚科 浅井 俊弥先生(保土ヶ谷区)
【参加者】27名
8.平成20年度 横浜市医師会日医標準レセプトソフト(ORCA)説明会
日時:平成20年7月22日(火)午後7時30分から  会場:横浜市健康福祉総合センター6F
講演:オンライン請求および日レセの現状報告
日医総研 主任研究員 秋元 宏 氏
ケースレポート: ORCA 導入について
川村クリニック 川村 典夫 先生
【参加者】78名
部員向け勉強会
1.第16回 情報システム事業部会
日時:平成24年5月22日(火)午後7時30分  会場:横浜市医師会会議室
■ ipadを活用した「医療連携」デモ
〇ソフトバンク・テレコムの「地域医療連携システム EIR(エイル)」は、ipadやiphoneを利用して、在宅診療時の患者の診療情報をクラ
ウド上のサーバに蓄積し患者に関わる医師・訪問看護師・介護ヘルパー・薬剤師等で情報共有を実現するシステムの紹介。
〇三栄メディシスより「スマートビューア」は、ipadを利用して24時間356日、治療情報や既往歴などを閲覧・入力できるソフトウエアの
紹介。
2.第16回 情報システム事業部会 レセプトオンライン化勉強会
日時:平成21年2月24日(火)午後7時半  会場:横浜市医師会会議室
講演:レセプトオンライン請求への移行準備と手順
有限会社 メディカルサポートシステムズ 細谷 邦夫 氏
各部員の勉強会への要望
ORCAの説明会はもう十分だ。各区におけるニーズが見えてこない。Faxに代わるシステムづくり。
iPad(タブレット)による訪問診療システム。突合審査について。情報流失を防ぐデータ管理セ
キュリティ。クラウドによる医療情報管理。
10-11月頃、個人情報セキュリティ関係の講演会を企画する。話題提供として、Softbankによる携
帯を使った在宅医療システムの紹介も。
(資料3)
米グーグルメール共有サービス「グーグルグループ」利用時における情報流出について(注意喚起)
 今般、インターネット上でメールを共有できる米グーグルの無料サービス「グーグルグループ」を利用した者の個人情
報や中央官庁の内部情報等が誰でも閲覧できる状態になっているとの報道がなされました。その中では医療機関や介
護施設のメールも含まれており、患者さんの病状やカルテ、健診データ等などが公開状態になっていたとのことでありま
す。
 本件に関しましては、初期設定時において公開範囲の確認を行う設定があり、設定が不適切であったために当該個人
情報を第三者が閲覧可能になったとのことであります。
 日本医師会では、個人情報の適切な取り扱いについて既に通知しているところですが、患者情報等が医療機関から
流出した場合には、特に医師個人に対しては漏洩と判断され、刑法による罰則を伴う可能性もあります。改めて各医療
機関におかれては、患者情報等医療機関で持っている個人情報に関し取り扱う者としての責任があることを認識してい
ただき、情報共有ツールなどの無料サービス等の利用は安易に行わないよう十分注意していただくとともに、職業倫理と
しての守秘義務の遵守と患者と医療関係者の信頼を確保するために、個人情報の一層の管理を行うことはもちろん、従
業者間における患者・利用者等の個人情報の共有に際しては、閲覧範囲の確認を行う等、適切かつ厳正に取り扱って
いただくようお願い申し上げます。
 また、医療情報連携が強調される時代にあたり、本会では日医電子認証センターを設置し、厳格な医師の資格管理が
できるセキュリティ基盤を構築しています。安全に医療情報を交換できる仕組みの検討を今後も医療界全体で進めてい
くことが必要です。
(資料4)
医療機関における個人情報の適切な管理の周知徹底について(依頼)
 最近、医療機関において「個人情報の保護に関する規定」を遵守せず、職員が外出先で個人情報を紛失する事例が
相次いでいます。個人情報の紛失は、患者と医療機関の信頼関係を損ね、医療機関の信用を失うことにつながります。
 つきましては、患者等の個人情報保護の重要性に鑑み、外部等への持ち出しの際は「個人情報管理者の承認」「患者
情報の匿名化」「パスワードの徹底」等、その適切な管理の徹底について、周知いただきますようお願いいたします。
「個人情報の取り扱いに困ったことはないでしょうか?」
  会員にアンケートを行い、その結果をもとに研修会の企画を行う。

口腔アレルギー症候群・ラテックスフルーツ症候群の診断・治療

口腔アレルギー症候群・ラテックスフルーツ症候群の診断・治療

花粉症の人がフルーツ、野菜、ナッツなどを食べた時に、口の中や唇の違和感やしびれ、顔面の腫れ、呼吸困難感が出現する病気で、ラテックスを含んだゴムでも同様の症状を起こすので、合わせて口腔アレルギー症候群・ラテックスフルーツ症候群と呼ばれています。花粉症を起こすタンパク質成分(アレルゲン)とこれらの植物由来の食物に含まれるタンパク質の構造が一部共通しているために、口の中でアレルギー反応が起きることで発症します。症状が頻繁に出る時には、誘因となる食物を可能な限り避けることと、アレルギー反応が起きるのを抑える薬をしばらく定期的に服用することが必要になります。

どんな病気?

花粉症の人がフルーツ、野菜、ナッツなどを食べた時に、およそ15分以内に直接触れた口の中や唇の粘膜が腫れて違和感やしびれを自覚し、さらに顔が浮腫んだり、じんま疹、腹痛、ひどい場合には喉が詰まる感じ、呼吸困難などを生じることがあります。同時に眼や鼻に花粉症類似の症状も出現し、激しい場合には気管支喘息発作やアナフィラキシーショックをひきこすこともあり得ます。このような病態を口腔アレルギー症候群(Oral allergy syndrome:OAS)と呼んでいます。OASの患者さんは、ラテックスゴムにもかぶれることが多いので、別名ラテックスフルーツ症候群とも呼ばれています。

どうして起きるの?

花粉症をひきおこす原因となるタンパク質(アレルゲン)、特にシラカバ花粉などに含まれるアレルゲンの構造が、フルーツや野菜、ナッツなどの植物性の食物に含まれるタンパク質の構造と共通しているために、食物を摂取すると口腔内でアレルギー反応が生じてしまう結果症状を引き起こします。症状を誘発しやすいフルーツには、リンゴ・キウイ・モモ・メロン・サクランボ・マンゴー・グレープフルーツなどがあります。野菜では、セロリ、ニンジン、トマト、ジャガイモ、ナッツ類では、アーモンド、ピーナッツ、クルミ、ココナッツ、ヘーゼルナッツなどが同様の症状を引き起こしやすいとされています。天然ゴムに含まれるラテックスも同様のアレルゲンとしての共通性があります。ラテックスを含んだ手袋を着けた術者に患者さんが手術を受けると、手袋に触られた部分の粘膜が浮腫んでしまう危険があります。

どうしてわかるの?

すでに花粉症と診断されている人が該当する果物・野菜を食べてこれらの症状が誘発された場合には、臨床的にOASと診断されます。さらに、血液中の免疫グロブリンE(IgE)抗体や皮膚反応などで原因のアレルゲンを確認できることもあります。ただ、検査で陽性に出ればより診断が確かにはなりますが、血液検査では必ずしも陽性に出ないこともあります。その場合でも、食物の摂取と起きたエピソードとの関連が明確であれば、診断することは可能です。私が東大病院勤務時に拝見した患者さんの一人は、東南アジアに住んでいる間にモモに感作されて症状が出るようになり、それからは日本でモモを食べなくても、木の下を歩くだけで喉の違和感を感じるようになったと言っておられました。

どうすればいいの?

原因、誘因となる食物の摂取を可能な限り避けることが基本です。特に、症状が頻繁に出る時期には、これに加えて、アレルギー反応が起きるのを抑える薬(抗アレルギー薬)をしばらく定期的に服用することが必要になります。症状が出現した時には、直ちに抗ヒスタミン薬や副腎皮質ステロイド薬を服用して、症状が短時間で進行してゆくのを少しでも抑えるようにします。軽症であればこの対応で症状は1時間以内に治まりますが、なおらずに進行してゆく場合、あるいは当初から喉の狭窄感や喘息発作、ショックなどの激しい症状が出現した場合には、総合病院の救急外来を受診してステロイド薬の点滴治療を受ける必要があります。

予防はできないの?

一般的に言って、アレルギー症状は患者さんに様々な誘因が重なった時に症状がより出やすい傾向があります。OASの患者さんも、風邪をひいていたり、消炎鎮痛薬を服用したり、寝不足、疲れ、ストレスなどがかかった状態や、女性であれば生理の前後などには特に注意が必要です。こうした時期では、自律神経系も不安定であり、免疫系のバランスも乱れやすくなっていると考えられます。このような状態にあるときには、特にこれまで症状を引き起こした食物を摂らないように気をつけてください。普段でも疑わしい食物は、口にほんのわずかに含んでみて、あるいは舌の先に少しだけ乗せてみて、違和感を感じたりピリピリした場合には、その時点で吐き出してそれ以上食べないようにしてください。
さらに、明らかに科学的なデータが得られているわけではありませんが、例えば普段から腹式深呼吸を行い、交感神経と副交感神経のバランスを安定させて過剰な免疫反応を抑えることで、症状が起きにくくなるケースも時には経験される

神奈川県内科医学会 平成25年新年学術大会報告

【平成25年新年学術大会報告】
 平成25新年学術大会が平成25年1月17日木曜日18時45分より横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ5階日輪にて開催されました。今回は肝炎対策委員会の宮本京委員長の企画により、「B型肝炎の今を知る」のテーマのもと2つの講演が行われました。中佳一会長の開会挨拶に引き続き特別講演1「我が国のB型肝炎:最近の動向と特徴」を慶応義塾大学医学部兼担教授 齋藤英胤先生にお話いただきました。ご講演の内容を簡単に紹介します。
 B肝炎ウイルスは肝炎ウイルスのなかで唯一のDNA(不完全2重鎖DNA)ウイルスでありC型肝炎ウイルスとともに慢性肝炎を引き起こす原因となる。遺伝子型によりAからHまで亜型がある。血中ではHBc抗原はHBs抗原に囲まれて存在する。ウイルスが盛んに増殖するときには、HBe抗原が肝細胞から分泌される。HBV-DNAを伴わない感染性のないHBs抗原が多く血清中にある場合もある。
 B型急性肝炎は現在では多くの場合性行為により感染する。潜伏期間は半月から6ヶ月で、不顕性感染も70%ある。成人の初感染はほとんどの場合急性肝炎で終息する(HBs抗体ができて治る)が、海外より侵入した遺伝子型Aは慢性化が起こりやすい。もともと日本は遺伝子型Cが多かったが関東・東海・近畿圏では遺伝子型Aが約半分を占めるに至っている。急性肝炎を発症すると最初にIgM-HBc抗体ができ、引き続きIgG-HBc抗体が出現する。最後に半年から1年でHBs抗体ができて臨床的治癒となる。性感染によるB型劇症肝炎を肝移植により救命しえた症例を提示した。劇症肝炎やLOHF(Late Onset Hepatic Failure)の原因としてB型肝炎ウイルスによるものが多い。
 B型慢性肝炎は、日本においては母子感染あるいは幼児期における水平感染が主な感染経路であった。特に昭和23年から63年の間に行われた予防接種による集団感染に対して国が補償することになったことは記憶に新しい。アジアはB型肝炎が蔓延している。世界の人口の3分の1がB型肝炎ウイルスに感染した形跡があり、その4分の3がアジアにいるとも言われている。日本ではHBキャリアーは150万人いると推定され、1986年より母子感染防止事業が始まった。キャリアから生まれる赤ちゃんに免疫グロブリンとワクチン接種を行いキャリア率を低下させることに成功している。特に20歳以下ではキャリア率は非常に低くなっている。
 このような垂直・水平感染後9割は持続感染状態に移行し、HBe抗原陽性キャリアとなり次第にHBe抗体陽性のキャリアに移行する(seroconversion)。これらの過程で一部の人に癌が発生するが、この肝炎期の間にHBV-DNA、HBs抗原が減少し、40から50年経ってHBs抗体が出現してくる。血中からウイルスが消失しても、肝細胞の中にはcccDNA(covalently-closed circular DNA)の形でウイルスのDNAが残存しており、宿主のDNAに組み込まれることも起る。HBs抗原陰性・HBc抗体陽性の人からB型肝炎が発症することがあるのはこのためである。
 B型慢性肝炎の治療は、1972年のステロイド離脱療法に始まり、1987年にインターフェロン療法、2000年から核酸アナログ製剤のラミブジンが使用されるようになり進歩を遂げた。ラミブジンは耐性を生じやすいため、現在ではエンテカビルやテノホビルを使用するべきである。ラミブジン耐性時に併用するアデフォビルは腎障害が出やすいので、腎障害時には一日おきに投与するとよい。エンテカビルは空腹時に服用すること。核酸アナログは投与中止すると肝炎の再燃が起るため投与中止の時期が難しい。また耐性ウイルスの出現による劇症肝炎にも注意が必要である。一方インターフェロンは投与中止後も効果が持続し、投与中止が容易で耐性ウイルスがないという利点がある。新たなマーカーであるコア関連抗原量やHBs抗原量はcccDNA量を反映するので、これらの値が低ければ、核酸アナログ中止後の再燃が少ない。また核酸アナログによりウイルスを完全に押さえ込んでから、インターフェロンを半年から1年間投与するSequential治療も試みられている。
 リンパ腫の治療の際などに用いる免疫抑制剤によるB型肝炎の再活性化についても言及した。HBs抗原陰性でもHBc抗体陽性の場合は十分な注意が必要である。またHIVとの重複感染は肝臓の線維化がはやく死亡率も高い。HIV感染を見落として核酸アナログを使用すると、HIVが治療薬に耐性化しHIVの治療が困難になることがあるため注意すること。
 続いて特別講演2「B型肝炎ウイルス(HBV):炎症と発癌」を東海大学内科学系消化器内科学教授 峯徹哉先生にお話いただきました。ご講演の内容を簡単に紹介します。
 B型肝炎の母子感染(垂直感染)は減少してきたが、父子感染が注目されている。体液を介して3歳までに感染するとHBVキャリアとなる。世界人口60億人のうち20億人はHBV既感染であるといわれる。我が国でもHBV感染者は120-140万人いるが、そのうち受診者は6万2千人にすぎない。C型肝炎と異なり、肝硬変以前の段階から発癌がありうることを強調したい。HBV無症候性キャリア1万人に2人の割合で発癌すると考えられている。毎年5000から6000人がB型肝炎由来の肝癌で死亡している。seroconversionは決して治療のゴールではなく、そのあとでも再活性化や発癌のリスクは続くのである。一度HBVに感染すると、肝細胞の中にcccDNAの形でウイルス遺伝子が残存するためである。現在このcccDNAを破壊する治療を開発中である。
 成人になってからHBVに感染しても慢性化しないと言われていたが、海外から侵入したHBV遺伝子型Aの増加に伴い、従来の遺伝子型BとCと異なり遺伝子型Aの感染者の10%は慢性化すると考えられるようになった。インターフェロンは遺伝子型AとBでは44-47%効くが、遺伝子型Cではあまり効かない。また遺伝子型Cは肝硬変や癌になりやすいという違いがある。
 HBVにいったん感染するとHBc抗体はずっと陽性である。免疫抑制療法を行う際には、HBs抗原とHBc抗体をはかることである。seroconversion後にも33%の症例でALTの再上昇がみられる。HBs抗原が陰性になった場合でもcccDNAが残存しているためである。またHBs抗原の測定の感度が良くなり、いままで陰性とされていたものが実は陽性だったということもある。感染の既往という意味でのHBc抗体の意義は重要である。IgM-HBc抗体陽性は最近のHBV感染を示す。HBc抗体陰性でHBs抗体陽性はワクチン接種によって獲得された免疫である。HBe抗原陰性のB型肝炎は突然変異ウイルスによるものである(プレコア変異慢性B型肝炎)。この場合はHBV-DNAを測定すること。
 HBs抗原陰性、HBc抗体陽性の患者に免疫抑制療法を行う際に発症するde novoB型肝炎は、劇症化し死に至ることもある。免疫抑制開始後3ヶ月間に肝機能が少しずつ上昇し、突然劇症化するので、最初のうちの肝機能の変化を見逃さないことである。
 B型慢性肝炎の治療に近年よく用いられる核酸アナログは、耐性化を起こしにくいことから、エンテカビルがよく使われる。ラミブジン耐性の際併用されるアデフォビルは腎障害に注意すること。ラミブジンは3年間で5割ウイルスが耐性化する。HBVは増殖の際に逆転写酵素が関与するので変異がおこりやすく耐性化によりbreakthrough hepatitisをおこす恐れがある。
 HBV-DNAを低く保てば発癌リスクを低く抑えることが出来るが、核酸アナログでは完全に発癌を抑制できないこともわかってきた。HBs抗原量とHBV-DNA量とは独立した発癌ファクターである。同じHBV-DNA量であってもHBs抗原量が高いと発癌が多い。発癌リスクはHBV-DNAが4Log未満ならHBs抗原量で差があり、4Log以上ならHBs抗原量で差がない。発癌リスクを評価するためには、HBs抗原量とHBV-DNA量の両方をチェックすることが必要である。またAFPが10を超えていると発癌が多い傾向がある。
 今後医療訴訟に巻き込まれないためにも、最新の知見を踏まえて日々のB型肝炎診療にあたることが必要である。
 最後に梶原光令副会長から閉会の挨拶をいただき、その後情報交換会が持たれました。
 新年学術大会は2つの講演が互いに関係する分野の話となるよう企画され、テーマの内容について深く掘り下げた理解が得られるまたとない絶好のチャンスです。

神奈川県内科医学会 平成24年新年学術大会報告

【平成24年新年学術大会報告】
 平成24年新年学術大会が、2012年1月19日(木)18時45分から21時まで、横浜駅西口前の横浜ベイシェラトン&タワーズ5階「日輪」にて開催されました。テーマは「喘息死ゼロへの挑戦」です。
 呼吸器疾患対策委員会副委員長の小野容明先生が座長をされた基調講演「患者吸入指導のコツと吸入デバイス操作法のピットホール」は、東濃中央クリニック院長 大林浩幸先生にお話しいただきました。また、呼吸器疾患対策委員会委員長の西川正憲先生が座長をされた特別講演「喘息治療のup to date」は、杏林大学呼吸器内科主任教授 滝澤始先生にお話しいただきました。
以下に講演の簡単な内容を記します。
 講演1「患者吸入指導のコツと吸入デバイス操作のピットホール」
 気管支喘息治療において、吸入ステロイド薬は第1選択薬であり、慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、長時間作用性の抗コリン薬やβ2刺激薬の吸入が、治療の主軸となっている。期待した臨床効果を得るには、薬剤が気道の炎症部位に有効に吸入送達される必要がある。しかし、吸入時に吸入器具(デバイス)の様々な誤操作(ピットホール)が生じ、薬剤を吸えないことがしばしばある。それが患者のアドヒアランスを損なう原因にもなっている。日常診療で生じる“ピットホール”の原因を解説し、“ピットホール”の実例を示し、患者にとって最良のデバイスを探す考え方や、短時間で行える効率的な吸入指導のやり方も考察した。さらに、岐阜県の東濃喘息対策委員会での認定吸入指導薬剤師制度設置の試みも紹介した。
 講演2「気管支喘息の治療up to date」
 気管支喘息はわが国で小児の5-6%成人の約3%と推定されるcommon diseaseである。かつて気道閉塞発作を繰り返す機能的疾患と思われていたが、非特異的気道過敏性が最も重要な呼吸生理学的特長であることが明らかになり、アレルギー性気道炎症の存在が重視されるようになった。近年では気道リモデリングや末梢気道病変も重視されてきている。
 以上の認識に伴い副腎皮質ステロイド吸入薬が登場した。最も強力な抗炎症作用があり、アレルギー性気道炎症や非特異的気道過敏性を著明に改善する。各国でその使用が増えるに従い喘息死が減少してきた。現在厚労省は関連諸団体と協力し「喘息死ゼロ作戦」を展開している。
 喘息有症率増加、喘息死高齢化、難治性喘息例など残された課題は多い。最近、喫煙、高齢者、肥満、アスピリン不耐性などの重症化因子や、気道リモデリング、末梢気道病変に加え、好中球や気道平滑筋細胞の重要性が注目されている。
 近未来には、吸入ステロイドを主役としつつも、アレルギー型重症例でのヒト化抗IgE抗体製剤のような個別化治療に進むであろう。またサイトカインを標的とした生物学的製剤や、気道リモデリング抑制薬の開発も進行中である。アレルギー疾患の発症自体を予防する免疫療法の進歩が期待されている。
 新年学術大会は2つの講演が互いに関係する分野の話となるよう企画され、テーマの内容について深く掘り下げた理解が得られるまたとない絶好のチャンス

2013年9月26日木曜日

神奈川県内科医学会 第38回臨床医学研修講座 2013年9月21日アンケート

神奈川県内科医学会 38回臨床医学研修講座
2013
921日アンケート

 本日は、神奈川県内科医学会38回臨床医学研修講座にご参加いただき、誠にありがとうございます。今後の講演会の企画・運営に役立てたいと存じますので、なにとぞ以下のアンケートにお答えいただければ幸いです。今後とも神奈川県内科医学会の活動にご協力のほどお願い申し上げます。
学術1部会 部会長 岡 正直 

1.
あなたは神奈川県内科医学会の会員ですか?  [はい]  [いいえ]

2.本日の講演会のことをどうやってお知りになりましたか? (複数回答可)

[FAX] [ちらし] [製薬会社MR] [神内医ニュース] [会報] [会議で] [ホームページ]
[ツイッター] [はがき] [知り合いから] [その他                     ]

3.
本日の講演会に参加された動機は何でしょうか? (複数回答可)

[神内医の講演会だから] [テーマに興味があったから] [点数がとれるから]
[その他                                            ]

4.
本日の講演はあなたにとって役に立ったと思われますか?また、時間配分は適切でしたか?

「地域における感染症への対応-Up to date-」聖マリアンナ医科大学 総合診療内科准教授 國島広之先生
講演内容  [とても役立った] [役立った] [理解できなかった]
時間配分  [短い] [やや短い] [適切] [やや長い] [長い]  
「明日からの診療に役立つ消化器疾患の実用化研究最前線」同 消化器・肝臓内科准教授 山本博幸先生
講演内容  [とても役立った] [役立った] [理解できなかった]
時間配分  [短い] [やや短い] [適切] [やや長い] [長い]  
「肺気腫(COPD)の診断とその治療」 同 呼吸器・感染症内科准教授 峯下昌道先生
講演内容  [とても役立った] [役立った] [理解できなかった]
時間配分  [短い] [やや短い] [適切] [やや長い] [長い]  
「呼吸器疾患の気管支鏡を使用した治療」 同 呼吸器・感染症内科教授 宮澤輝臣先生
講演内容  [とても役立った] [役立った] [理解できなかった]
時間配分  [短い] [やや短い] [適切] [やや長い] [長い]  
「ストレス心筋症の診断」 同 循環器内科教授 明石嘉浩先生
講演内容  [とても役立った] [役立った] [理解できなかった]
時間配分  [短い] [やや短い] [適切] [やや長い] [長い] 
 
5.今後の講演会で取り上げてほしいテーマや演者があれば教えてください。(医療関係以外のテーマでも結構です)

テーマ  [                                       ]

演者   [                                        ]

6.
あなたの年齢、所属機関や専門分野を問題ない範囲で教えてください。

年齢   [30以下] [31-40] [41-50] [51-60] [61-70] [71-80] [81以上]

所属機関 [診療所] [病院] [大学] [その他:                    ]

専門分野 [                                         ]

ありがとうございました 


神奈川県内科医学会 第3回学術1部会 平成25年9月4日

神奈川県内科医学会 第3回学術1部会

        日時 平成2594()午後730、 場所 神奈川県総合医療会館

1開会
2挨拶
3議題
()38回臨床医学研修講座(2013.9.21()1530-1830 川崎日航ホテル12)の確認
担当 聖マリアンナ医科大学(呼吸器感染症内科 宮澤輝臣教授)
共催 神奈川県内科医学会・GSK、 後援 川崎市医師会、 協力 川崎市内科医会 
5演題(各30分)、終了後情報交換会
()平成26年新年学術大会(2014.1.16 ベイシェラトンH&T)の企画
担当 高血圧・腎疾患対策委員会、 共催 第一三共株式会社
演者 羽鳥信郎先生(小田原)、 木村健二郎先生(聖マリアンナ医大)
()77回集談会(2014.2.15(土)15- 武蔵小杉精養軒)の企画
担当 川崎市内科医会(鶴谷 孝先生)
演題すべてポスター形式 提出期限2013.12.20 抄録600
1710- 特別講演(演題未定)、 1800- 意見交換会
()平成26年定時総会時学術講演会(2014.5.17)の企画
テーマ決定 「遺伝子診断」、 候補演者は東海大学 和泉俊一郎教授 他若干名
()39回臨床医学研修講座20149月の土曜日)の企画
担当 北里大学、 協力 第5地区
()TIA医療連携システムについて(丹羽義和先生) 討議なし
()その他
1部会を含む部会により企画される講演会と他の講演会開催日の衝突を避けること
4次回開催について
日時:平成25年  11月 13() 午後  19時 30分~
場所:県総合医療会館

2013年9月7日土曜日

第27回日本臨床内科医学会 2013 神戸

第27回日本臨床内科医学会
テーマ 今 内科医に求められるもの
サブテーマ ( Ⅰ)先端医療 (Ⅱ)災害医療 (Ⅲ)新興感染症
会 期 2013年10月13日(日)・14日(月・祝)
会 場 神戸国際会議場
〒650-0046 神戸市中央区港島中町6-9-1
TEL:078-302-5200 FAX:078-302-6485
学会長 本庄  昭(兵庫県内科医会 副会長)
実行委員長 齊藤 清治(兵庫県内科医会 理事)

2013年10月12日(土)
  1. 理事会
  会場:生田(神戸ポートピアホテルB1F)
時間:17:00~18:00
  2. 代議員会
  会場:和楽(神戸ポートピアホテルB1F)
時間:18:00~19:30
  3. 各種委員会
 
学術合同委員会
会場:生田(神戸ポートピアホテルB1F)
時間:19:30~20:30
公益事業委員会
会場:菊水(神戸ポートピアホテルB1F)
時間:19:30~21:30
座談会1
場所:梅(神戸ポートピアホテルB1F)
時間:20:30~22:00
座談会2
場所:桜(神戸ポートピアホテルB1F)
時間:20:30~22:00

2013年10月13日(日)【学会1日目】
  1.学会長講演
 
会場:第1会場(メインホール)
時間:13:10~14:10
座長:足立 光平(兵庫県内科医会 会長)
講師:本庄 昭(第27回日本臨床内科医学会 学会長)
テーマ:「大震災の経験を踏まえて=今後の備えを考える=」

  2.特別講演
 
会場:第1会場(メインホール)
時間:11:00~12:00
座長:千原 和夫(兵庫県立加古川医療センター 院長)
講師:井村 裕夫(公益財団法人 先端医療振興財団 理事長/京都大学名誉教授)
テーマ:「少子高齢社会と医学の課題」

  3.教育講演1
 
会場:第1会場(メインホール)
時間:10:00~11:00
座長:中田 邦也(兵庫県内科医会)
講師:横野 浩一(北播磨総合医療センター)
テーマ:「高齢者医療の特徴と総合診療」
共催:キッセイ薬品工業株式会社

    教育講演2
 
会場:第2会場(国際会議室)
時間:10:00~11:00
座長:小山 恒 (兵庫県内科医会)
講師:西口 修平(兵庫医科大学内科学講座 肝・胆・膵科 主任教授)
テーマ:「長期生存を目指した肝癌の総合的治療戦略」
共催:ブリストル・マイヤーズ株式会社

    教育講演3
 
会場:第3会場(401+402会議室)
時間:10:00~11:00
座長:長 幹麿 (兵庫県内科医会)
講師:平田 健一(神戸大学大学院医学研究科 内科学講座 循環器内科学分野 教授)
テーマ:「循環器疾患診療の最近の進歩」
共催:武田薬品工業株式会社

    教育講演4
 
会場:第5会場(501会議室)
時間:10:00~11:00
座長:宮崎 栄二(兵庫県内科医会)
講師:三輪 洋人(兵庫医科大学 内科(上部消化管科) 教授)
テーマ:「機能性胃腸疾患の臨床」

    教育講演5
 
会場:第6会場(502会議室)
時間:10:00~11:00
座長:柴本 茂樹(兵庫県内科医会)
講師:川嶋 隆久(医療法人医誠会 医誠会病院     副院長、救命救急科部長)
テーマ:「救急医療の初期対応:重症救急患者の診方とピットフォール」

    教育講演6
 
会場:第7会場(504+505会議室)
時間:10:00~11:00
座長:前田 均(前田呼吸器科クリニック 院長)
講師:西村 善博(神戸大学医学部附属病院 呼吸器内科 特命教授)
テーマ:「気管支喘息の診断と治療」
共催:ノバルティスファーマ株式会社

    教育講演7
 
会場:第7会場(504+505会議室)
時間:15:00~16:00
座長:齋藤 清治(兵庫県内科医会)
講師:前田 均(前田呼吸器科クリニック 院長)
テーマ:「睡眠時無呼吸症候群治療の実際」

  4.シンポジウム1
  「先端医療はどこまで進んだか」
会場:第1会場(メインホール)
時間:15:00~17:30
座長:置塩 隆(神戸市医師会)
基調講演:福島 雅典(先端医療振興財団 臨床研究情報センター センター長)
「先端医療の現状と目指すもの」
シンポジスト:
不破 信和(兵庫県粒子線医療センター 院長)
「がん撲滅を目指して ― 粒子線治療の現状と今後 ―」
坂井 信幸(神戸市立医療センター中央市民病院 脳神経外科 部長)
「慢性重症下肢虚血患者の救肢・救命を目指した下肢血管再生治療の開発」
川本 篤彦(先端医療振興財団先端医療センター 再生治療ユニット長)
「第3の血管治療」
黒田 良祐(神戸大学大学院医学系研究科 整形外科 准教授)
「先端医療はどこまで進んだか?‐運動器の損傷を再生医療で治す‐」
    シンポジウム2
 
「災害医療で内科医が果たすべき役割」
会場:第2会場(国際会議室)
時間:15:00~17:30
座長:近藤 誠宏(神戸市医師会)
基調講演:紺野 愼一(福島県立医科大学災害医療支援講座 講座主任)
「被災地の医療ニーズ」
シンポジスト:
中山 伸一(兵庫県災害医療センター センター長)
「災害急性期~亜急性期における医療の問題点」(仮題)
加藤 寛(兵庫県こころのケアーセンター センター長)
「災害後のこころのケア
:サイコロジカル・ファーストエイドと復興期の課題」
田村 圭子
(新潟大学危機管理室 災害・復興科学研究所(協力) 教授)
「災害福祉(災害現場における福祉的課題)」

    シンポジウム3
 
「新興感染症の脅威から日本を守る」
会場:第3会場(401+402会議室)
時間:15:00~17:30
座長:佐野 公彦(神戸市医師会)
基調講演:尾身 茂(独立行政法人 年金・健康保険福祉施設整理機構 理事長)
「感染症対策について」
シンポジスト:
西條 政幸(国立感染症研究所 ウィルス第一部 部長)
「世界の新興ウイルス感染症」
春田 恒和(神戸市立医療センター中央市民病院 感染症科 部長)
「あらたな感染症に対する診療体制-インフルエンザAH1N1pdmの経験をふまえて-」

  5.産業医研修会1(禁煙セミナー)(※1単位申請中)
 
会場:第5会場(501会議室)
時間:15:00~16:00
座長:足立 光平(兵庫県内科医会 会長)
講師:高橋 裕子(奈良女子大学 保健管理センター禁煙化プロジェクト研究室)
テーマ:「今内科医が考える禁煙とは」(仮題)

  6.健康医学再研修会1(※1単位申請中)
 
会場:第5会場(501会議室)
時間:16:10~17:10
座長:恒光 昌彦(恒光医院 院長)
講師:岡田 邦夫(大阪ガス株式会社 人事部
大阪ガスグループ健康開発センター 統括産業医)
テーマ:「今内科医が考えるマラソンブーム―マラソンとスポーツ医学」

  7.会員発表
 
会員発表1(推薦演題1)
会場:第1会場(メインホール)
時間:9:10~9:50
座長:泉 孝英(学術委員会委員長)
座長:菅原正弘(学術委員会担当常任理事)

 
会員発表2(推薦演題2)
会場:第2会場(国際会議室)
時間:9:10~9:50
座長:木村直躬(会誌編集委員会委員長)
座長:安藤忠夫(会誌編集委員会担当常任理事)

 
会員発表3
会場:第3会場(401+402会議室)
時間:9:10~9:50
座長:中川勝(中川診療所)
座長:長 幹麿(兵庫県内科医会)

 
会員発表4
会場:第4会場(403会議室)
時間:9:10~9:50
座長:小山恒(兵庫県内科医会)
座長:勝谷友宏(兵庫県内科医会)

 
会員発表5
会場:第5会場(501会議室)
時間:9:10~9:50
座長:槇村博之(兵庫県内科医会)
座長:松井誠一郎(兵庫県内科医会)

 
会員発表6
会場:第6会場(502会議室)
時間:9:10~9:50
座長:柴本茂樹(兵庫県内科医会)
座長:近藤 誠宏(神戸市医師会)

 
会員発表7
会場:第7会場(504+505会議室)
時間:9:10~9:50
座長:宮崎栄二(兵庫県内科医会)
座長:久次米健市(兵庫県内科医会)

  8.ポスター発表
 
会場:ポスター会場(レセプションホール)
時間:15:00~16:00
1)呼吸器疾患 
座長:陰下敏昭(陰下内科)
2)血液・消化器疾患
座長:北田学利(市立川西病院)
3)循環器疾患
座長:井上信孝(神戸労災病院)
4)腎疾患
座長:貝森 淳哉(大阪大学)
5)糖尿病
座長:福田 正博(大阪府内科医会)
6)糖尿病・代謝
座長:中村 正(医療法人川崎病院)
7)神経・筋・骨疾患
座長:勝谷 友宏(兵庫県内科医会)
8)その他
久次米健市(兵庫県内科医会)

  9.モーニングセミナー1
 
会場:第2会場(国際会議室)
時間:8:00~8:45
座長:本庄 昭(兵庫県内科医会)
講師:古和 久朋(神戸大学大学院医学研究科 神経内科学 准教授)
テーマ:「アルツハイマー病診療のパラダイムシフト」
共催:第一三共株式会社

  10.ランチョンセミナー
 
ランチョンセミナー1
場所:第1会場(メインホール)
時間:12:10~13:00
座長:荻原 俊男(森ノ宮医療大学 学長)
講師:楽木 宏実(大阪大学大学院医学系研究科 内科学講座 老年・腎臓内科学 教授)
テーマ:「高齢者高血圧のテーラーメイド医療」
共催:武田薬品工業株式会社

 
ランチョンセミナー2
場所:第2会場(国際会議室)
時間:12:10~13:00
座長:久次米 健市(兵庫県内科医会)
講師:浦上 克哉(鳥取大学医学部保健学科生体制御学講座)
テーマ:「内科医に役立つ認知症診療のノウハウ~早期診断から治療に向けて~」
共催:エーザイ株式会社

 
ランチョンセミナー3
会場:第3会場(401+402会議室)
時間:12:10~13:00
座長:大原 毅(県立姫路循環器病センター 副院長)
講師:坂口一彦(神戸大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌内科 助教)
テーマ:「糖尿病患者における多面的リスク管理-個別化の時代に-」
共催:MSD株式会社

 
ランチョンセミナー4
会場:第4会場(403会議室)
時間:12:10~13:00
座長:内藤和行(小牧市民病院 副院長)
講師:緒方 宏泰(明治薬科大学 名誉教授)
テーマ:「ジェネリック医薬品の基礎知識」
共催:日本ジェネリック製薬協会

 
ランチョンセミナー5
会場:第5会場(501会議室)
時間:12:10~13:00
座長:河村 哲治(独立行政法人 国立病院機構 姫路医療センター 呼吸器内科 医長)
講師:花木 秀明(北里大学 感染防御学講座 教授)
テーマ:「呼吸器感染症原因菌に対するキノロン薬の効果」
講師:宮下 修行(川崎医科大学 総合内科学1 准教授)
テーマ:「呼吸器感染症の最近の話題」
共催:アステラス製薬株式会社/大正富山医薬品株式会社

 
ランチョンセミナー6
会場:第6会場(502会議室)
時間:12:10~13:00
座長:松井 誠一郎(医療法人 社団 誠和会 瀬川外科 院長)
講師:白濱 茂穂(総合病院 聖隷三方原病院 副院長 兼 皮膚科 部長)
テーマ:「ごく身近な皮膚疾患とその対応-皮脂欠乏症・白癬・帯状疱疹など-」
共催:マルホ株式会社

 
ランチョンセミナー7
会場:第7会場(504+505会議室)
時間:12:10~13:00
座長:槇村 博之(兵庫県内科医会)
講師:望月 善子(獨協医科大学医学部 産科婦人科 教授)
テーマ:「骨粗鬆症診療の目的と意義 -早期治療介入の重要性-」
共催:ファイザー株式会社

  11.アフタヌーンセミナー
 
会場:第6会場(502会議室)
時間:15:00~16:00
座長:横野 浩一(北はりま総合医療センター)
講師:木戸 良明(神戸大学大学院保健学研究科病態解析学領域 分析医科学分野 教授)
テーマ:「2型糖尿病における膵β細胞不全の成因に関する新たな知見」
共催:ノバルティス ファーマ株式会社

  12.イブニングセミナー
 
会場:第6会場(502会議室)
時間:16:10~17:10
座長:白坂 大輔(神戸赤十字病院 消化器内科 副部長)
講師:青山 伸郎(医療法人社団青山内科クリニック 理事長・院長)
テーマ:「ピロリ菌感染症」
共催:大塚製薬株式会社

  13.セレモニー
 
会場:第1会場(メインホール)
時間:14:10~15:00

  14.ニュース編集委員会
 
会場:404会議室
時間:12:00~13:00

  15.懇親会
  会場:大輪田(神戸ポートピアホテル)
時間:18:00~21:00
2013年10月14日(月・祝)【学会2日目】
  1.教育講演8
 
会場:第1会場(メインホール)
時間:9:00~10:00
座長:次期医学会長(予定)
講師:山本 徹也(兵庫医科大学内科学講座 内分泌・代謝科 主任教授)
テーマ:「痛風・高尿酸血症の臨床」
共催:帝人ファーマ株式会社

    教育講演9
 
会場:第3会場(401+402会議室)
時間:9:00~10:00
座長:中田 邦也(兵庫県内科医会)
講師:岡崎 和一(関西医科大学医学部内科学第三講座 主任教授)
テーマ:「自己免疫性膵炎からみたIgG4関連疾患」

    教育講演10
 
会場:第7会場(504+505会議室)
時間:9:00~10:00
座長:青山 伸郎(医療法人社団青山内科クリニック 理事長・院長)
講師:坂本 長逸(日本医科大学 消化器内科学 教授)
テーマ:「薬剤起因性消化管傷害の現状と対策」
共催:第一三共株式会社/アストラゼネカ株式会社

    教育講演11
 
会場:第1会場(メインホール)
時間:10:00~11:00
座長:勝谷 友宏(兵庫県内科医会)
講師:苅尾 七臣(自治医科大学内科学講座 循環器内科学部門 主任教授)
テーマ:「家庭血圧:これからの高血圧個別治療へ」
共催:アストラゼネカ株式会社

    教育講演12
 
会場:第3会場(401+402会議室)
時間:10:00~11:00
座長:槇村 博之(兵庫県内科医会)
講師:西 慎一(神戸大学大学院医学研究科 腎臓内科 特命教授)
テーマ:「CKDの診療ポイント」
共催:協和発酵キリン株式会社

    教育講演13
 
会場:第1会場(メインホール)
時間:11:00~12:00
座長:長 幹麿(兵庫県内科医会)
講師:北 徹(神戸市立医療センター中央市民病院 院長)
テーマ:「脂質異常症と動脈硬化」
共催:バイエル薬品株式会社/MSD株式会社

    教育講演14
 
会場:第2会場(国際会議室)
時間:11:00~12:00
座長:松井 誠一郎(兵庫県内科医会)
講師:熊谷 俊一(医療法人社団神鋼会 神鋼病院. 膠原病リウマチセンター センター長)
テーマ:「内科医が知っておくべき膠原病」

    教育講演15
 
会場:第3会場(401+402会議室)
時間:11:00~12:00
座長:小山 恒(兵庫県内科医会)
講師:竹原 和彦(金沢大学 医薬保健研究域医学系 皮膚科学 教授)
テーマ:「内科医が知っておくべき皮膚疾患?アトピー性皮膚炎?」

    教育講演16
 
会場:第5会場(501会議室)
時間:11:00~12:00
座長:宮﨑 栄二(兵庫県内科医会)
講師:小川 啓恭(兵庫医科大学 内科学講座 血液内科 主任教授)
テーマ:「血液がん~最新のトピックス~」

  2.シンポジウム4
 
「あって良いのか、医療の切り捨て-国民皆保険制度の存続を脅かすもの-」
会場:第2会場(国際会議室)
時間:9:00~11:00
座長:村岡 章弘(神戸市医師会)
松井 誠一郎(神戸市医師会 理事)
基調講演:
権丈 善一(慶應義塾大学商学部 教授)
「国民皆保険制度を守るための医療保険制度」(仮題)
中川 俊男(公益社団法人日本医師会 副会長)
「わが国の公的医療保険制度のゆくえ―国民に包容力のあるやさしい医療を―」
討論:「今後の日本の医療の進む道」(仮題)

  3.日臨内シンポジウム
 
会場:第5会場(501会議室)
時間:9:00~11:00
テーマ:「インフルエンザ-最近の動向
Ⅰ.特別講演
座長:岩城 紀男(日本臨床内科医会 インフルエンザ研究班担当特任理事)
演題名:インフルエンザ-最近の動向とワクチンの評価、将来展望
講師:小田切 孝人(国立感染症研究所 インフルエンザウイルス研究センター室長)
Ⅱ.日臨内インフルエンザ研究より
座長:岩城 紀男(日本臨床内科医会特任理事 インフルエンザ研究班担当)
コメンテイター:柏木征三郎(国立病院機構九州医療センター 名誉院長)
1)インフルエンザの診断とワクチン接種によるHI抗体価の推移
講師:池松 秀之
(九州大学 先端医療イノベーションセンター 部門長・特任教授)
2)インフルエンザの流行状況とワクチン、抗イ薬の有用性について
講師:河合 直樹(日本臨床内科医会インフルエンザ研究班 班長)
3)家庭と教育施設(小学校、保育園)におけるインフルエンザウイルスの感染拡大と、
NA阻害剤で治療した小児におけるTCID50による経時的ウイルス力価の検討
講師:廣津 伸夫(日本臨床内科医会インフルエンザ研究班副班長)

  4.日臨内ワークショップ
 
会場:第7会場(504+505会議室)
時間:10:30~12:00
日臨内ワークショップ1)
座長:中 佳一(日本臨床内科医会 副会長)
   菅原正弘(日本臨床内科医会学術部学術委員会 担当常任理事)
「日臨内原発性アルドステロン症の実態調査最終報告」
演者:中尾正俊(日本臨床内科医会学術部循環器班 班長)
「慢性腎臓病(CKD)診療と地域連携の現状に関する全国アンケート結果」
演者:内藤毅郎(日本臨床内科医会学術部腎・電解質班 班長)
日臨内ワークショップ2)
座長:望月紘一(日本臨床内科医会 副会長)
   菅原正弘(日本臨床内科医会学術部学術委員会 担当常任理事)
「スマイルスタディ中間報告」
演者:土井邦紘(日本臨床内科医会学術部内分泌・代謝班 班長)

  5.健康医学再研修会2(※1単位申請中)
 
会場:第6会場(502会議室)
時間:9:50~10:50
座長:井上 英士(井上内科医院 院長)
講師:立石 博臣(神戸海星病院 院長)
テーマ:「今、内科医が考えるロコモテイブシンドローム」

  6.産業医研修会
    産業医研修会2(※1単位申請中)
 
会場:第6会場(502会議室)
時間:8:40~9:40
座長:齊藤 清治(兵庫県内科医会)
講師:大西 一男(独立行政法人 労働者健康福祉機構 神戸労災病院 院長)
テーマ:「アスベスト疾患の管理と認定基準の改正点」

    産業医研修会3(※1単位申請中)
 
会場:第6会場(502会議室)
時間:11:00~12:00
座長:久次米 健市(兵庫県内科医会)
講師:佐々木 順子(三菱神戸病院 病院長)
テーマ:「職場のストレスと循環器疾患-産業医の立場からー」

  7.モーニングセミナー2
 
会場:第2会場(国際会議室)
時間:8:00~8:45
座長:槇村 博之(兵庫県内科医会)
講師:小川 渉(神戸大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌内科 准教授)
テーマ:「糖尿病治療の最前線」
共催:シミックホールディングス株式会社

  8.ランチョンセミナー
 
ランチョンセミナー8
会場:第1会場(メインホール)
時間:12:10~13:00
座長:小川 渉(神戸大学大学院医学研究科 糖尿病内分泌内科 准教授)
講師:濱口 朋也(兵庫医科大学 内科学講座 糖尿病科 准教授)
テーマ:「ガイドラインにのらない糖尿病治療 ~patient-centered careの試み~」
共催:小野薬品工業株式会社

 
ランチョンセミナー9
会場:第2会場(国際会議室)
時間:12:10~13:00
座長:藤井 芳夫(医療社団法人 藤井内科クリニック 理事長)
講師:杉本 利嗣(島根大学医学部 内科学講座内科学第一 教授)
テーマ:「新しい骨粗鬆症治療のパラダイム?生活習慣病と骨代謝の接点?」
共催:大正富山医薬品株式会社/中外製薬株式会社

 
ランチョンセミナー10
会場:第3会場(401+402会議室)
時間:12:10~13:00
座長:柏木征三郎(国立病院機構九州医療センター名誉院長)
講師:齋藤 玲子(新潟大学大学院医歯学総合研究科国際保健学分野 教授)
テーマ:「世界のインフルエンザと日本のインフルエンザ
~アジアのインフルエンザ事情~」
共催:グラクソ・スミスクライン株式会社

 
ランチョンセミナー11
会場:第5会場(501会議室)
時間:12:10~13:00
座長:大西 一男(兵庫県内科医会)
講師:尾内 一信(川崎医科大学医学部 小児科学講座 教授)
テーマ:「小児感染症から学ぶ耐性菌を増やさない感染症治療
-もう新しい薬は期待できない。今ある薬を大事にしよう-」
共催:ファイザー株式会社

 
ランチョンセミナー12
会場:第6会場(502会議室)
時間:12:10~13:00
座長:勝谷 友宏(勝谷医院 院長)
講師:檜垣 實男(愛媛大学医学部附属病院 病院長)
テーマ:新時代の高血圧治療~メタボサルタンへの期待~
共催:日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社

 
ランチョンセミナー13
会場:第7会場(504+505会議室)
時間:12:10~13:00
座長:二木 芳人(昭和大学医学部 内科学講座 臨床感染症学部門 教授)
講師:渡辺 彰(東北大学加齢医学研究所 抗感染症薬開発研究部門 教授)
テーマ:「インフルエンザシーズンに備えた高齢者の肺炎予防」
共催:MSD株式会社

  9.特別企画
 
会場:第1会場(メインホール)
時間:13:10~13:40
座長:本庄 昭(兵庫県内科医会)
講師:猿田 享男(日本臨床内科医会 会長)
テーマ:日本の医学・医療の動向と日本臨床内科医会の対応

  10.市民公開講座
 
   会場:市民公開講座会場(神戸芸術センター)
   時間:15:00~17:00
   座長:齊藤清治(兵庫県内科医会)
コーディネータ:勝谷友宏(兵庫県内科医会)
講師:関本 雅子(医療法人社団関本クリニック)
「在宅ターミナルケア~人生の最期をどこで過ごしたいですか?~」
頼富 本宏(種智院大学)
「看取りから得た私の死生観」
落合 恵子(作家/クレヨンハウス代表/東京家政大学特任教授)
タイトル:全ての人に訪れるその時 
~ 看取り ~
テーマ:週末期医療
共催:塩野義製薬株式会社

  11.常任理事会
 
会場:403会議室
時間:8:00~8:50

  12.閉会式
 
会場:第1会場(メインホール)
時間:13:40~13:45