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2014年6月6日金曜日

「混乱招き拙速」と医師会 人間ドック学会の検査値

「混乱招き拙速」と医師会 人間ドック学会の検査値 共同通信社  2014年5月22日(木) 配信

 日本人間ドック学会が「健康な人」の血圧やコレステロールなどの検査値を公表したことについて、日本医師会(日医)と日本医学会は21日、「多くの国民に誤解を与え、医療現場の混乱を招いており、拙速だ」とする見解を発表した。

 日医によると、人間ドック学会が公表した値は、各専門学会などが設定している基準値とのずれから「健康基準の緩和」と誤解され、医療現場に混乱が広がっているという。

 日本医学会の高久史麿(たかく・ふみまろ)会長は、人間ドック学会が147以下とした収縮期血圧について、「世界の常識からかけ離れたものだ」と批判。将来の脳卒中や心筋梗塞の発症など、危険性の評価には長期間の追跡調査が必要になると説明した。

 日本人間ドック学会は4月、2011年に人間ドックを受診した約150万人を分析し、高血圧の治療薬を飲んでいないなどのいわゆる「健康な人」約1万人の検査値の範囲を公表した。同学会は「研究報告は6月に正式にまとまる。その後、どのように活用していくのか検討しながら、関係学会に詳しく説明したい」としている。

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