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2015年10月29日木曜日

神内医ニュース75号 事業委員会報告(肝炎対策委員会)

事業委員会報告(肝炎対策委員会)  岡 正直

  肝炎対策委員会の事業および今後の計画を以下に記します。

 (1)肝炎対策特別講演会

 平成27年10月1日(木) 神奈川県総合医療会館にて
  「C型肝炎治療の新しい展開と残された課題」
  日本赤十字社 武蔵野赤十字病院 消化器科部長 黒崎雅之 先生
   共催 ギリアド・サイエンシズ株式会社

  C型肝炎に対する新しい経口剤のみによる治療薬(DAAs)が平成27年には次々と登場しました。この機会に多くの先生方に最新の正しい肝炎と肝炎治療の知識をお届けする講演会を企画していきます。

 (2)肝臓病を考える病診連携の会~肝がん撲滅を目指して~

■第23回 平成27年10月24日(土)17:00~19:20
横須賀セントラルホテル5F「サファイア」
担当 第3地区 横須賀共済病院 池田隆明 先生 共催:MSD
一般演題 座長 池田隆明 先生
1「消化器内科以外の科におけるHC抗体陽性者に対する肝疾患診療の実態調査」
国家公務員共済組合連合会 横須賀共済病院 診療部次長 池田隆明 先生
2「横須賀における担癌患者在宅療養の必要性について」
小磯診療所院長 磯崎哲男 先生
特別講演 座長 池田隆明 先生
「multi-DAA時代のC型肝炎治療:現況と新たな展開」
北海道大学大学院医学研究科 内科学講座消化器内科学分野教授 坂本直哉 先生

  C型肝炎に対する強力なDAAs治療の登場により、C型肝炎の完治は当たり前の時代となりました。今や関心は、治療前の潜在患者の掘り起こしや、治療後の肝線維化の改善を含めた肝発がんの防止や、現在の主力の治療を行い難い腎不全・透析中のC型慢性肝炎患者への対応へと移ってきています。今回の講演会では現在の肝炎診療の問題点と今後の方向性に大きな示唆を与えられたと感じました。磯崎先生の地域における在宅医療へのご尽力には強い感銘をうけました。

■第24回 平成28年6月11日(土)平塚プレジール
担当 第4地区 高山医院 高山秀明 先生 共催:味の素製薬(EAファーマ)
一般演題 2題
特別講演 東海大学医学部内科学系 消化器内科教授 峯 徹哉 先生 

肝炎治療の使用薬剤の激変に伴い、各薬剤メーカーでの予算配分方針にも大きな変更がなされた結果、第23回をもって当会の共催メーカーグループより田辺三菱製薬の脱退がありました。いままで長い間共催をいただき、ありがとうございました。会の運営についての見直しが必要な時期を迎えているのかもしれません。

 (3)ウイルス肝炎患者掘り起こし事業

 横浜内科学会 肝疾患管理病診連携ガイド
  横浜内科学会の永井一毅先生の主導により、非肝臓病専門医のもとで、気づかれないまま放置されている肝疾患患者を発見し治療に導くための工夫の凝らされた簡便な病診連携ガイドがついに完成しました。横浜内科学会において臨床データを集積する試みが進行中です。

 (4)小冊子「これだけは知っておきたいC型肝炎・B型肝炎の知識」平成27年改訂版

  平成25年改訂版のあと、各委員の分担執筆により、平成27年6月に改定版を発行しました。平成29年の神奈川県内科医学会創立50周年記念特別増大版に向けて内容の検討を進めていきます。

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