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2010年8月24日火曜日

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 2011年に新聞とテレビが消滅するという。
 「消滅する」というのは過激な発言だが、それに匹敵するような大きな転換点が訪れることは間違いない。常に日本の状況の3年先をいっているアメリカ合衆国においては、新聞社の倒産は止めることができない勢いで進んでいる。テレビはもっと前に多チャンネル化に伴う構造変化が起きてしまっている。新聞とテレビといえば、マスメディアを代表する社会的に重要な存在であったはずだが、どうしてこのような事態になってしまったのだろうか。
 新聞についていえば、その大きな原因は発行部数の減少と広告収入の減少が大きな原因である。テレビも同じようなもので視聴率の低迷と広告の減少が大きい。世界同時不況の影響は無視できないだろうが、それだけでは説明のできない構造的なシフトが起こっているのである。
 では、新聞とテレビを見ない人々は代わりに何をみて、そして広告は一体どこへ流れていったのだろうか。答えはすでにお気づきのように、インターネット上の多彩なウェブサイトである。インターネットの利用により、今までの媒体よりも迅速に大量の情報に無料で接することが可能となり、企業の広告もインターネット上の広告に多くはシフトしている。この流れの中で急成長しているのがグーグルに代表されるインターネットプラットフォーマーである。

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