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2013年5月13日月曜日

神奈川県医師会報2013年分科会だより(神奈川県内科医学会)


神奈川県医師会報2013年分科会だより(神奈川県内科医学会)

 神奈川県内科医学会の創設は1967年2月19日で、神奈川医学会の最大の分科会として、2013年5月現在、中佳一会長のもと1635名の会員数となっています。本会は内科医をはじめ、内科診療を行う他科の医師も含めた分科会であり、種々の活動を展開しています。本会の活動の中核をなす5つの部会の活動内容について簡単に触れたいと思います。(以下敬称略)

1.学術1部会(部会長 岡 正直)
 5つの基本集会の概要と最近の企画について簡単に紹介します。
1-1.定時総会時学術講演会(5月)
 定時総会に引き続いて行われる講演会で、最新の医療に関する特別講演を中心に企画されています。9つの事業委員会報告に続いて、2013年は特別講演「iPS細胞を用いた今後の医療の可能性」を京都大学iPS研究所中畑龍俊先生より拝聴いたしました。今後さらに取り上げるテーマの幅を広げながら企画していきます。
1-2.臨床医学研修講座(9月)
 当会員と大学との連携による生涯教育の機会の充実を目指し、県下4大学(横浜市立大学医学部、北里大学医学部、聖マリアンナ医科大学、東海大学医学部)回り持ちで、地域の主要な駅に近いアクセスのよい会場で定期的に開催されています。2013年は聖マリアンナ医科大学の担当で9月21日土曜日川崎日航ホテルにて開催されます。
1-3.秋季学術大会(11月)
 神奈川県下5地区回り持ちで高齢者医療に関するテーマで企画されていましたが、2013年は内容見直しのため休会とし、2014年以降新しいスタイルで再開の予定です。
1-4.新年学術大会(1月)
 この講演会では、内容が互いに関係する2題の特別講演が行われ、テーマの内容について深い理解が得られるよう企画されています。来年2014年1月16日木曜日、横浜ベイシェラトンホテル&タワーズにて、高血圧・腎疾患関連の講演会が予定されています。
1-5.集談会(2月)
 日常診療を中心に地域内科医会相互の理解・連携に通じる発表の場として、県下5地区を回りながら開催されています。ここ数年は、参加数・演題数ともに増加しています。また発表演題の中から2題の優秀演題を選定し、定時総会で表彰しています。来年2014年2月15日土曜日、川崎市内科医会主管で武蔵小杉精養軒にて開催されます。一般演題のあと特別講演が予定されています。

2.学術2部会(部会長 宮川政昭)
 5つの事業委員会の最近の活動内容について、箇条書きにて簡単に紹介します。
2-1.神奈川糖尿病対策委員会(委員長 松葉育郎)
 1)神奈川県眼科医会との連携による糖尿病眼合併症対策
 2)神奈川県行政共催の県民向け糖尿病講演会の企画
 3)インスリン外来導入法の普及のための講演会
 4)DPP-4阻害薬シタグリプチンのインスリン併用療法における有効性と安全性に関する検討(ASSET-K)
2-2.神奈川肝炎対策委員会(委員長 宮本 京)
 1)「肝臓病を考える病診連携の会-肝癌撲滅を目指して」講演会を年2回開催
 2)肝臓病特別講演会、市民公開講座など企画・開催
 3)小冊子「これだけは知っておきたいC型肝炎・B型肝炎の知識」の刊行
2-3.神奈川認知症対策委員会(委員長 渡部廣行)
 1)「認知症を考える神奈川の会」講演会を年1回開催
 2)生活習慣病とアルツハイマー型認知症との関連についての研究
 3)認知症用語集の作成・刊行
 4)認知症クリニカル・カンファレンスの準備と開催
2-4.神奈川高血圧・腎疾患対策委員会(委員長 佐藤和義)
 1)神奈川高血圧臨床実態断面調査
 2)K-CKDIによる非糖尿病患者におけるCKDの実態調査
 3)2型糖尿病患者に対するシタグリプチンの有効性と安全性に関する調査研究
2-5.神奈川呼吸器疾患対策委員会(委員長 西川正憲)
 1)喘息/COPD吸入薬勉強会の開催
 2)喘息治療計画書を作成しホームページ上で公開
 3)「咳」に関する学術講演会の企画
 4)神奈川県の喘息死の実態調査
 5)在宅酸素療法・在宅人工呼吸器使用患者にも有用な「災害時の備え」の作成

3.社会公益部会(部会長 羽鳥 裕)
 4つの事業委員会の最近の活動内容について、箇条書きにて簡単に紹介します。
3-1.神奈川禁煙・分煙推進委員会(委員長 長谷 章)
 1)禁煙医療に関係する書物・DVDの作成(「今日からできるミニマム禁煙医療」、禁煙指導のための実践DVD)
 2)禁煙外来における動機付け面接法、認知行動療法の応用に関する講習会の開催
 3)タバコ対策エキスパート養成のための講演会の開催
 4)神奈川県公共的施設禁煙条例の制定・施行後の県民の禁煙支援(かながわ卒煙塾の講師派遣)
3-2.ジェネリック問題対策委員会(委員長 湯浅 章平)
 1)県内科学会会員への知識の周知
 2)看護協会、歯科医師会、薬剤師会との情報共有
 3)市民公開講座の開催
 4)安心して使用できるジェネリック医薬品の情報収集
 5)日本臨床内科医会との協働
3-3.在宅医療委員会(委員長 久保田 毅)
 1)県内科学会会員への在宅医療に関する知識・情報の周知
 2)行政、病院協会、薬剤師会、歯科医師会、看護協会、介護事業所、ケアマネジャー等との在宅医療問題の共有
 3)市民への在宅医療に関する講演会の開催
 4)長期的に継続できる在宅療養支援診療所の運営に関する検討
 5)在宅医療をめぐる社会的問題の検討
 6)若年の外傷後遺症患者や、障害児が15才以上になった後の医療・生活援助のあり方の検討
 7)「在宅医ネット横浜」との連携
3-4.シニア委員会(委員長 中山脩郎)
 1)県内科学会会員へのアンケート調査
 2)健康寿命の延伸を目指し、一般市民対象の講演・討論会を行う
 3)超高齢社会における保健・医療・福祉の在り方の検討

4.情報広報部会(部会長 宮島真之)
 1)神内医ニュースを年2回発行
 2)神奈川県内科医学会会報年1回発行
 3)当会の案内リーフレット(入会案内ツールとして)
 4)ホームページ(http://kanagawamed.org)の維持管理
 5)メーリングリストの維持管理
 6)日本臨床内科医会の広報への協力
 7)各種文書のPDF化

5.保険・制度部会(部会長 小林明文)
 1)次期診療報酬改定に向けての要望等の検討
 2)保険診療研究会の開催
 3)小冊子「医療保険Q&A」の発行

6.おわりに
 来る平成26年4月12日13日に日本臨床内科医会総会を当会の主管で執り行う予定です。当会の活動の広がりを支えるためにはさらに多くの会員の参加が必要です。ぜひホームページ(http://kanagawamed.org)などをご覧いただきまして、ご入会をお願い申し上げます。

  (文責 神奈川県内科医学会学術1部会長 岡 正直)

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