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2018年11月19日月曜日

神内ニュース「肝・消化器疾患対策委員会」

神内ニュース「肝・消化器疾患対策委員会」
(1)第32回日本臨床内科医学会での企画としてポスター発表は2題「神奈川県内科医学会 肝・消化器疾患対策委員会のあゆみ」岡 正直、「横浜内科学会肝疾患抽出事業について」永井一毅。講演は横浜市立大学附属病院・肝胆膵消化器病学診療教授 斉藤 聡先生による「C型肝炎からNASHへ」。
 要約『副作用の多いインターフェロンから直接作用型抗ウイルス薬による治療に代わって後、C型慢性肝炎ウイルスはほぼ100%消滅可能になったが、まだ問題点が残されている。少数ではあるが1型2型以外の型のウイルスの存在、保険適応のセロタイプ検査と保険適応のないゲノタイプ検査結果の不一致による薬剤選択の誤り、HIV感染合併者、肝移植後患者、非代償性肝硬変患者などである。治療の進歩の一方で多くのC型肝炎と診断されていない潜在患者や診断されながら未治療の患者が取り残されている。さらに強力な啓発活動を行うことが重要である。近年肝癌の原因疾患として非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が注目されている。線維化の進行とともに発癌リスクが上昇するため、FIB4 indexなどの臨床で使いやすい指標を活用したり、FibroscanやMREなどにより線維化の評価を積極的に行うこと。脂肪肝として放置していると、取り返しのつかない事態になる恐れがある。NASHに対する特効薬がない現状において、肥満者に対する生活習慣改善は大きな意義を持つ。7%の体重減少により肝機能のみならず肝線維化の改善も見られるという。』
(2)横浜内科学会肝疾患抽出事業を永井一毅先生主導により、職域に範囲を広げてさらに進めていきます。
(3)神奈川県内科医学会50周年記念企画として「これだけは知っておきたい肝臓病の知識」を出版しました。販売を進めています。
(4)第29回肝臓病を考える病診連携の会~肝がん撲滅を目指して~は2019年初夏に第4地区の担当で開催予定です。

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