ページ

2014年8月17日日曜日

神奈川県内科医学会会報37号「編集後記」

 医療界は混迷の8月を迎えています。
 国内においては、STAP細胞論文に端を発した理化学研究所の騒動が、発生・再生科学総合研究センター副センター長笹井芳樹氏の自殺という異様な展開となり、今後の日本の先端医学研究の先行きに暗雲が立ち込めています。
 また国外においては、西アフリカのエボラ出血熱の感染拡大が恐るべき勢いで進んでおり、早期の収束ができなければ、いずれ世界中に拡散するものと思われ、特に患者体液に触れる機会の多い医療従事者は感染の危険が高いでしょう。
 わずかな明るいニュースとしては、我が国の男性の平均寿命がついに80歳を超えたことですが、超高齢社会の日本の医療体制の在り方について改めて考えさせられるところです。
 台風12号に続き11号がお盆休み前半を直撃し、被害と混乱をもたらしていますが、会報が発刊される10月には、すべての混迷が秋晴れの空のようにすっきりと解決されていることを祈っています。

0 件のコメント: