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2016年11月25日金曜日

日臨内関東ブロック会議 神奈川県報告 2016.11.26

神奈川県内科医学会の報告 (宮川政昭会長)

神奈川県内科医学会は、11の委員会を有し、学術的な活動を行っています。
(委員長の名前は省略してよいと思います)

①糖尿病対策委員会 松葉 育郎
②肝炎対策委員会 岡 正直
③認知症対策委員会 渡部 廣行
④高血圧・腎疾患対策委員会 佐藤 和義
⑤呼吸器疾患対策委員会 西川 正憲
⑥禁煙・分煙推進委員会 長谷 章
⑦医薬品評価検討委員会 湯浅 章平
⑧在宅医療委員会 久保田 毅
⑨健康長寿社会を目指す委員会 中山 脩郎
⑩心臓血管病対策委員会 國島 友之
⑪メディカルコミュニケーション委員会 松澤 陽子

各委員会とも独自の臨床調査や臨床研究を行い学会に報告すると共に、他科との連携事業、県民向けの企画など、さまざまな活動を行っています。

1 糖尿病対策委員会
DPP-4阻害薬の通常診療下における単独療法及び、従来の糖尿病治療薬からの切替、併用療法における有効性と安全性に関する検討しています。またSGLT2に関しても、同様に通常診療下における有効性と安全性、さらに食事療法との関連についても詳細に検討しています。

2 肝炎対策委員会
「肝臓病を考える病診連携の会―肝癌撲滅を目指して」という講演会を県下で展開し、各地の医師と連携を図っております。
B型肝炎やC型肝炎に関する小冊子を作成し、適切な診療や治療に関する知識の普及を図っています。

3 認知症対策委員会
「認知症を考える神奈川の会」の開催し、毎回200名近い聴講者を得ています。また、認知症用語集作成を作成し、診診連携や病診連携が円滑になるよう支援しています。さらに、認知症クリニカル・カンファレンスを県下5地区で行い、認知症を的確に診断治療できるような人材育成に努めております。

4 高血圧・腎疾患対策委員会
神奈川における高血圧臨床実態断面調査を継時的に行い、そのデータを集積し、発表を続けています。K-CKDIによる非糖尿病患者におけるCKDの実態調査を行い、かかりつけ医に潜んでいる腎臓病の危険性に対し、警鐘を鳴らしております。

5 呼吸器疾患対策委員会
気管支喘息の治療管理に焦点をあてた「ぜんそく症状ゼロ プロジェクト」を県下で行っております。また、災害時の在宅酸素療法、在宅人工呼吸器使用患者への対応についての検討も行っています。さらに、ぜんそくカードと成人気管支喘息急性増悪初期診療の手引きを改定すると共に、神奈川県下喘息マップもHPから利用できるように作成しています。

6 禁煙・分煙推進委員会
禁煙治療の実践のためにさまざまな試みとして、「禁煙外来」の開設に対する具体的な取り組みから始まる「今日からできるミニマム禁煙医療」に続き、「禁煙の動機づけ面接法」を発刊しました。現在、更なる禁煙治療の支援法について、発信しています。

7 医薬品評価検討委員会
ジェネリック医薬品を国が推奨する状況にあって、医学的な見地からその正しい情報を伝えていく必要性が高まっているため、メーカーにヒアリングを行うなど活動しています。

8 在宅医療委員会
社会的役割の大きい在宅医療を、県医師会との連携を図りつつ、その担い手を増やすことと多職種連携を進めることを中心に活動しております。

9 健康長寿社会を目指す委員会
超高齢化社会を迎える中で、社会健康保持をテーマとした市民啓発事業や末期医療の在り方(死の受容)を考える講演等の活動を行っています。

10 心臓血管病対策委員会
県内の循環器診療の向上を目的に、「心房細動における抗凝固療法の有効性安全性実態調査」の実施、心筋梗塞、救急治療、閉塞性動脈硬化症、肺高血圧症などのテーマについて協議検討を行っております。

11メ ディカルコミュニケーション委員会
患者の多様な価値に基づく医療の時代となった現在、医療関係者一体となった医療を提供するため、医師を中心とした医療チームが総力戦で臨むことが肝要になっており、医師-患者関係のみならず、医療者間のより良いコミュニケーションを学んでいく活動をしております。

特に神奈川県内科医学会で重視しているのは、

(1)診診・病診・病病・医患・患患とあらゆる形態の医療連携のネットワークの充実
(2)様々な臨床研究や調査を通して、実地臨床医という一般性の中に専門性を確立する
(3)医療を通して、地域社会への公益を軸とする県民への活動の推進
(4)地区内科医会との双方向性の連携・分担活動の創造
(5)ICTによる会員相互ならびに県民に対する医療情報発信・広報活動機能の活用

となっております。

また、平成30年9月16日~17日に、第32回日本臨床内科医学会を開催することになっており、その準備委員会を2か月に一度開催しております。
今のところ「医識改革」というテーマが決まり、鋭意準備を進めているところです。

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