1 総務部会(部会長:武田 浩)
1) 総務部会開催
毎月概ね常任幹事会の前週に開催し、常任幹事会の議案について検討、県内科医学会事業の運営について審議し、担当部会との調整を図る。
年間行事の計画立案と執行運営をおこなう。
2) 常任幹事会・幹事会・会長会開催
基幹会議の運営・進行を担当し、円滑な会務が遂行出来るよう会場設置、スポンサーの確保、出欠の把握、議事録の作成を行う。
3) 評議委員会・定時総会・学術講演会開催
会則に則り、議案は総務委員会で検討された後、常任幹事会、幹事会で承認を受け、評議委員会・定時総会を経て決議する。
4) 地区幹事会開催と調整
年1回地区毎に会長・地区副会長・各事業委員長、地区に所属する県幹事、地区役員が一堂に会し、県内科医学会への要望、県内科医学会から地域への事業報告・依頼を議論する。検討されるテーマについて総務委員会で提案された後、常任幹事会に提案する。
5) 臨床医学研修講座の担当大学との調整
6) 新春学術講演会の計画と運営
7) 集談会の担当地区との調整
8) 神奈川県内科医学会監査
9) 評議委員会・定時総会・学術講演会の計画と運営
10) 表彰者の募集と常任幹事会への提案
11) 各部会間の調整
12) 会則・細則の検討
2 学術Ⅰ部会(部会長:岡 正直)
①平成27年5月16日(土)
定時総会時学術講演会
場所 神奈川県総合医療会館
②平成27年9月 日(土)
臨床医学研修講座(担当:東海大学、第4地区)
場所 未定
③平成28年1月21日(木)
平成28年新春学術講演会
場所 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ
④平成28年2月13日(土)
第79回集談会(第4地区小田原・足柄上)
場所 おだわら総合医療福祉会館
⑤平成27年度事業予算要望
講演会開催に関する準備、連絡費用、交通費などを予算として要望する。
講演会準備、連絡費用、交通費 5000円×20名×4回=400000円
3 学術Ⅱ部会(部会長:宮川政昭)
平成27年度の学術Ⅱ部会では糖尿病対策、肝炎対策、認知症対策、高血圧・腎疾患対策、呼吸器疾患対策という5つの委員会で、独自な臨床調査や臨床研究、他科との連携事業、県民向けの企画などの活動を行う予定である。
3-1 糖尿病対策委員会(委員長:松葉育郎)
1)糖尿病眼合併症対策;神奈川県眼科医会との連携事業、診断情報提供書の普及、及び地区別眼科連携講演会の開催:県民向けの糖尿病の眼合併症の講演会を今年度も開催予定、眼科医との診療連携強化の活動については、地区別に眼科医会と共催する講演会を計画する。その際、診療情報提供書の普及を連携協議会のメンバーが行っている。
2)神奈川県行政共催の県民向けの糖尿病講演会の企画;神奈川県糖尿病推進会議が2009年1月に神奈川県医師会長を会長として設立された。発起団体として神奈川県内科医学会、神奈川県の糖尿病学会、神奈川県糖尿病協会が参画した。各団体と共催にて、神奈川糖尿病DAYとして、今年度も11月に開催する予定である。
3)糖尿病に関する活動;23年度は、インスリンの外来導入法の普及をBOT法を中心に、血糖測定の手技も取り入れた講習会を皆川先生を中心に各地区にて開催してきた。県下各地区での第1回目の少人数での勉強会は10人単位で開催されて、参加者は今までに300名ほどであり、具体的なインスリン導入のスキルを提供していきたい。
4)ASSET-K(A STUDY OF SAFETY AND EFFICACY OF DPP-4 INHIBITOR
IN THE TREATMENT OF DIABETES IN KANAGAWA)
新しい作用機序の薬剤であるDPP-4阻害薬シタグリプチンの通常診療下における単独療法及び、従来の糖尿病治療薬からの切替、併用療法における有効性と安全性に関する検討を22年度から開始し、1年間の断面調査を継続的に5年間の予定で行っている。専門医の立場より、本調査研究により速やかに症例を集計し、情報提供を行うことを目的とし、2型糖尿病患者における血糖管理状況を改善させる環境作りに寄与したい。前田、久保田先生を中心に施行中したきた。また、5月、ASSET4年間の成績を日本糖尿病学会にて発表する。
5)ASSET-K(A STUDY OF SAFETY AND EFFICACY OF DPP-4 INHIBITOR
IN THE INSULIN TREATMENT OF DIABETES IN KANAGAWA)
新しい作用機序の薬剤であるDPP-4阻害薬シタグリプチンの通常診療下におけるインスリン療法との併用療法における有効性と安全性に関する検討を開始し、1年間の断面調査を行った。新しいDPP-4阻害薬シタグリプチンの可能性を明らかにし、インスリン注射療法中の2型糖尿病患者における血糖管理状況の改善に寄与したい。高井、石川先生を中心に施行中してきた。また、5月、ASSET,ATTEST,ASSISTの合同解析の結果を日本糖尿病学会にて発表する。
6)ASSIGN-K
新しい作用機序の薬剤であるSGLT2阻害薬イプラグリフロジンの通常診療下における有効性と安全性に関する検討を開始し、1年間の断面調査を行っている。新しいSGLT2阻害薬イプラグリフロジンの可能性を明らかにし、2型糖尿病患者における血糖管理状況の改善に寄与したい。
7)SGLT2阻害薬の血糖降下作用、治療効果に対する食習慣や運動習慣の影響並びに治療満足度に関する探索的検討
カナグリフロジンは過剰な糖の再吸収を抑制することにより血糖をコントロールする新規の糖尿病治療薬である。糖尿病治療においては、食習慣や運動習慣が治療に大きく影響することが知られているが、本剤による治療効果と食習慣や運動習慣への影響については明らかではない。また、患者視点による本剤の治療満足度についても検討されていない。
今回、食事・運動療法に加えて経口糖尿病治療薬(DPP-4阻害薬、スルホニルウレア薬、メトホルミン等)により効果不十分な患者に対し、本剤による上乗せ治療を行い、血糖降下作用にもとづく治療効果および患者サイドの視点から治療満足度を評価する。併せて食習慣や運動習慣への影響についても検討し、これらの指標により本剤の有用性について前向きに探索的検討をする。
3-2 肝炎対策委員会(委員長:岡 正直)
(1)肝炎対策特別講演会
年に2回程度、時宜を得たテーマで企画する
(2)肝臓病を考える病診連携の会~肝がん撲滅を目指して~
1.第22回 平成27年6月27日(土)中原区休日診療所
担当 第2地区 小林内科医院 小林明文先生 田辺三菱製薬
2.第23回 平成27年10月末から11月前半の(土)横須賀セントラルホテル
担当 第3地区 横須賀共済病院 池田隆明先生 MSD
(3)ウイルス肝炎患者掘り起こし事業
1.横浜内科学会 肝疾患管理病診連携ガイド
非肝臓病専門医のもとで、気づかれないまま放置されている肝疾患患者の掘り起こし
2.市民公開講座
肝臓の会・神奈川などの市民団体と連携して企画する
(4)小冊子「これだけは知っておきたいC型肝炎・B型肝炎の知識」
平成27年改訂版作成中、平成27年6月27日の「肝臓病を考える病診連携の会」での配布目指す
3-3 認知症対策委員会(委員長:渡部廣行)
1.「第19回認知症を考える神奈川の会」
平成27年9月17日(木)ベイシェラトンホテルにおいて、開催予定。
2.認知症クリニカル・カンファレンスの開催
事例を提示し、実際の臨床に即したカンファレンスを行う。
県内5地区を各一回ずつ実施したい。
3.臨床研究の準備
テーマは未定
3-4 高血圧・腎疾患対策委員会(委員長:佐藤和義)
① 神奈川高血圧臨床実態断面調査
第4回目の高血圧臨床実態断面調査のデータを集積し学会発表及び論文作成。
② K-CKDIによる非糖尿病患者におけるCKDの実態調査
実態調査のデータを集積し学会発表及び論文作成。
③ 2型糖尿病患者に対するシタグリプチンの有効性と安全性に関す
る調査研究
データを集積し学会発表及び論文作成。
④ 神奈川県における高血圧治療ガイドライン2014に対するアンケート調査
神奈川県全体でのデータを集積し学会発表及び論文作成。
内科と非内科(整形外科、一般外科その他)あるいは同じ内科でも循環器内科・消化器内科・呼吸器内科間でこのガイドライをどの程度理解しいるか、どの程度利用しているか否か検討する。
3-5 呼吸器疾患対策委員会(委員長:西川正憲)
これまで実施してきた「ぜんそく症状ゼロ プロジェクト」を主体として、より質の高い医療を提供・共有できるように活動する。
1)吸入薬の普及と指導の向上をテーマにした「吸入療法ステップアップセミナー」の開催(継続)
治療薬の基本となっている吸入薬の効果を最大限に引き上げるためにNPO法人「吸入指導のステップアップを目指す会」と共催して、神奈川県内各地区で開催する。
内科以外の他科の先生や薬剤師・看護師などのコメデイカルにも参加を呼びかけ、共通の場で情報を共有し、喘息・COPDに対するチーム医療のスキルアップを目標とする。
吸入指導手順書、吸入指導依頼書、吸入指導報告書を作成する。
2)災害時の在宅酸素療法、在宅人工呼吸器使用患者への対応
平成27年秋に講演会「実地経験に基づく大災害時の対応」を企画する(第25回神奈川在宅呼吸管理研究会と合同開催予定)。
3)神奈川県呼吸器疾患フォーラム2016(平成28年2月頃を予定)の企画、開催により、会員諸兄と呼吸器疾患についての最新の知見を共有したい。
4)実態診療下の喘息アンケート再調査
現在解析中であり、呼吸器疾患対策委員会として発表をしてゆきたい。
4 社会・公益部会(部会長:羽鳥 裕)
平成27年度の社会・公益部会では禁煙・分煙推進、ジェネリック問題対策、在宅医療、シニア、心臓血管病対策の5つの委員会を組織し、それぞれ活動を行う。
4-1 禁煙・分煙推進委員会(委員長:長谷 章)
A.禁煙医療に関係する書物、DVDの作成
①「今日からできるミニマム禁煙医療」(冊子)市販版
第1巻「禁煙外来を開設しよう」平成24年4月13日発刊→さらに販促を進める
第2巻「禁煙外来における動機づけ面接」平成27年10月11日~12日に開催予定の日本臨床内科医会総会(熊本)までに完成予定
第3巻「禁煙外来における認知行動療法」の発刊に向けた準備
②「今日からできるミニマム禁煙医療」(パワーポイント版)作成
③禁煙指導のための実践DVD作成
B.禁煙外来における動悸付け面接法、認知行動療法の応用に関する講習会の開催
神奈川県内科医学会 18地区を順番で回り講習会の開催
C.タバコ対策に関係したエキスパート養成(認知行動療法を含めた)のための講習会の開催
D.神奈川県公共的施設禁煙条例の制定・施行後の県民の禁煙支援
(かながわ卒煙塾の講師派遣)
E 神奈川県医師会産業医部会、神奈川県医師会学校医部会との密な連携により禁煙推進を行っていく
F. 禁煙、分煙活動を推進する神奈川会議、神奈川新聞が主催する世界禁煙デーに向けたイベントへの共催、寄付(2015年5月31日の神奈川新聞への1面禁煙啓発広告)
G.第10回日本禁煙科学会学術総会in 神奈川(2015年11月7日~8日開催、羽鳥先生会長)への全面協力
4-2 ジェネリック問題対策委員会(委員長:湯浅章平)
1) ジェネリック医薬品に関するアンケート調査のまとめ
アンケート調査結果を投稿予定です。
2) レクチャー開催
ジェネリック医薬品の問題点とその解決方法について、さまざまな分野から講師をお招きし、意見交換の場を設ける予定です。現在は、委員会のメンバーに限定していますが、今後は、会員の先生がたのなかで希望者がいれば、自由に参加できるようにしていきたいと考えています。
3) その他
平成26年度に行った、アンケート調査の結果をもとに、委員会の先生がたにご協力いただき、新たな方針を決定する予定です。
4-3 在宅医療委員会(委員長:久保田 毅)
(1)県内科医学会会員への在宅医療に関する知識、情報の周知
(2)行政、病院協会、薬剤師会、歯科医師会、看護協会、介護事業所、ケアマネージャー等との在宅医療問題の共有
(3)市民への在宅医療に関する講演会の開催
10月10日(土)の午後を予定している。担当地域は検討中である。
(4)長期的に継続できる在宅療養支援診療所の運営に関する検討
(5)在宅医療をめぐる社会的問題の検討
(6)若年の外傷後遺症患者や、障害児が15才以上になった後の、医療、生活援助のあり方の検討
(7)その他 「在宅医ネット横浜」との連携等
4-4 シニア委員会(委員長:中山脩郎)
2013年、神奈川県は超高齢社会に突入し、現在、高齢人口の約45%を75歳以上で占められ100歳をクリアする人口も約2.5倍の3,488人(2015年1月)となる一方、病弱な要介護認定数32万587人と10年前の約2倍である。
このような現状の高齢~超高齢世代の意義ある生(第3の人生)と成し得る基本は、未病も含めて多くの高齢者が抱える慢性疾患の適正な管理による、それぞれに見合った身体・精神状態の保持=自立を続ける健康寿命の延伸である。
そのため、シニア委員会では以下の事業を計画する。
Ⅰ.高齢~超高齢者の健康をテーマにした定期的啓蒙・啓発事業(5地区での講演、相談会等の開催)
Ⅱ.Ⅰと合わせて、もしくは単独に、末期医療の在り方の根源でもある死の受容についての講演・討論会に宗教者・学識経験者も交えての5地区開催
Ⅲ.進行する超高齢社会に見合った医療・福祉・保健制度について、現行の問題点を検討し提言を行う
4-5 心臓血管病対策委員会(委員長:國島友之)
1.循環器疾患の啓発
第2回心臓血管病学術集会を平成27年6月18日(火)横浜ベイシェラトンホテル&タワーズにて、開催予定。
2.心臓血管病における病診連携
(1)病院・クリニック間で困っている症例が異なる病診連携(逆紹介)について
昨年度の行ったAfについてアンケート結果の解析発表、さらにASO(閉塞性動脈硬化症)についても病診連携の可能性(整形外科や循環器以外の内科医への)を検討する。
(2)神奈川県循環器救急レジストリーについて
神奈川県おける循環器救急治療全体の把握が出来るシステム作りへの参加について検討する。
3.循環器疾患における実態調査
(1)ASSAF-Kの1年目フォローを解析し、日本循環器学会にて発表する。
(2)肺高血圧症について、全県レベルで検討可能か検討する。
(3)全国レベルでのPCI後安定期の症例での心房細動合併時の抗凝固薬と抗血小板薬治療についての臨床研究があり、症例が実地医家に来られることが予想され、詳細を今後検討する。
4.技術習得
医師のみならずコメディカルの専門的な医療機器(心臓超音波、頸動脈超音波、末梢動脈超音波、運動負荷試験、FORM/CABI、AI、FMD、ENDPAD200など)の技術習得および検査結果の判読は、実地医家のサポートになると考え、予定してゆく。
5 情報・広報部会(部会長:宮島真之)
情報・広報部会の役割としては会員への情報発信、対外的に神奈川県内科医学会の紹介、神奈川県内科医学会の活動の記録を活字にして残しておくことなどが重要な仕事と考えられ、今後も皆様のご協力を得て活動を行う予定である。新たにWeb会議についても実施を予定している。以下に本年度の事業計画を示す。
1)神内医ニュース
平成27年7月第74号、平成28年1月第75号を発刊予定であり、これにあわせて部会開催ならびに編集作業を行う予定である。
2)神奈川県内科医学会会報
平成27年10月第38号を発刊予定であり、これにあわせて部会開催ならびに編集作業を行う予定である。
3)神奈川県内科医学会案内用のリーフレット
平成27年度に改訂作業を予定。
4)Web会議の試行
平成27年度からWeb会議開始予定である。
5)ICTによるホームページの維持管理
6)メーリングリストの維持管理
7)日本臨床内科医会の広報への協力
8)各種文章のPDF化
6 保険・制度部会(部会長:小林明文)
1)次期診療報酬改定に向けての要望を検討する
2)在宅医療について神奈川県内科医学会としてどのように対応していくべきか検討する
3)会員より査定事例をなるべく多く報告してもらい、それらについて検討できるシステムを考える
4)次期医療保険Q&A発行(平成29年3月予定)に向けての準備
5)委員会を数回開催する予定
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